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王道を走れば:幻想にて
第四章、その6の3:一線 ※エロ注意
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対する積極さは、アリッサの方が上であった。啄ばむような交わりが深くなるにつれて淫らな水音が奏でられるが、それが興奮材料となってか彼女は更に接吻をせがむ。
 倒錯するような色めいた感情のまま二人は瞳を閉じて、額と髪を擦り合わせるくらいに顔を近づけていた。ふと目を開けてしまえば、淫欲を感じて潤んだ相手の瞳が視界の中心を埋めてしまう。

「アリッサさんっ、キス、好きなんですか?」
「うんっ・・・じゅるっ、ちゅっっ!好きぃっ、これ好きぃっ・・・!」
「そっかっ・・・なら、もっとしないと」

 慧卓は彼女の口を塞いで舌を突き入れる。歯茎の裏まで陵辱するかのような舌の動きは、初心者らしく性急であったために唇を傷つけてしまうような乱暴さが滲んでいた。だがアリッサはそれを歓迎するように夢中で舌を合わせようと努力し、口を伝って溢れる唾液を無意識に飲み込んでいた。口端から涎の滴が毀れているが、二人は夢中となって口づけを交わすために、それに気付けないで居た。  
 その間にも寝台は軽く音を立てて揺れている。硬くなった陰茎が女性の秘所に擦られて、慧卓に手淫並みの悦楽を与える。そう、手淫並みである。慧卓にとって困った事に、アリッサがキスに熱中する余り身体を固定しようと手を回してくるため、腰の動きが制限されてしまうのだ。本来なら腰を上下に摩ってしまいたいのだが、そうしてしまえばほんのちょっとした誤りで、肉槍が膣口に侵入するやもしれないし、そうなった場合、膣内射精という名の暴発が起こらないとも限らなかった。
 名残惜しさを感じつつ、慧卓は唾液塗れの口元を離し、残念げに眉を垂れさせたアリッサを見下ろした。

「っ・・・アリッサさん、俺の上に乗ってくれます?」
「ん・・・んあっ・・・上だな、分かった」

 一度身体を離して、慧卓は寝台に仰向けに寝転がる。アリッサが息を乱しながら彼の上へと這い上がり、慎重に秘所を陰茎の上へと乗っける。柔らかい肉ヒダが陰茎によって歪み、彼女の性感帯が興奮するかのように愛液をそれに塗りつけた。
 アリッサは慧卓の胸に手を置き、おずおずとした様子で腰を振る。小さく身動ぎするだけで火照った部分に淫らな気が沸き起こり、それが快楽となってアリッサは小さく悲鳴を漏らす。

「ふあ・・・これ、さっきよりいいかも・・・」
「そう?どんな感じに?」
「んんっ・・・自由に、動けてぇ・・・」

 そう言って彼女は再び嬌声を漏らす。突起が潰されるのが気に入ったのか腰を揺り動かして、肉槍の先端部分でクリトリスに当てるようにする。赤黒い亀頭が、一手間違えれば膣内へと入ってしまうと思うくらい、危うげに女体に乗り潰されていた。
 アリッサは上気した息を漏らしながら、慧卓の方へとしな垂れる。先程と上下逆転した立場であり、彼の顔を挟むように手を突いていた
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