第四章、その6の3:一線 ※エロ注意
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頭と同じく敏感なものであると直感で分かっているのか、それを隠す包皮をめくると、淫核を中心に指を這わせる。分泌された液を交えた愛撫はどこまでも丁寧であり、ゆっくりと彼女に快楽を与えていた。
段々と息が荒くなるアリッサ。瞳には涙を浮かべて、普段の凛々しさを赤らんだ頬の中に潜ませていた。生まれて初めて感じる、他人による手淫によって、少しずつ理性が桃色に染まってきているようだ。ならばと慧卓は上体を垂れて、彼女の恥部に頭を埋めようとする。何をするか瞬間的に悟った彼女は顔を可憐に歪ませて、慧卓の頭を離そうとした。
「やだぁっ、駄目っ・・・」
「何が駄目なんです?」
「だからぁっ・・・舐めるの、や・・・ああっ!んああっ!」
抵抗虚しく、舌が剥かれた突起を舐めた。昂ぶった声は豪雨の響きの前に掻き消される。目端から滴を零す彼女は視線を下げて、女陰を舌でもってまさぐる慧卓を見ようとし、そして再び身体を走る刺激に喘ぎを漏らした。
「だめ、だめ・・・ああっ、いやだぁ・・・っ!!」
何事につけても、初めての体験は敏感に反応してしまう。陰唇を突かれて、淫核を擦られる。あまつさえ誰にも、恥垢と取る時を除いて自分以外に誰にも許した事が無い絶対の領域に、慧卓は舌を突き刺して蠢かす。無言のままに只管犬のように舐める。隠しようの無い淫猥な息がアリッサの肌を震わせ、性行為というものを実感させる。男と女が如何にして愛し合い、交わるのか。本の知識ではなく、身体による経験によって彼女は急速に実感させられていた。
喘ぎを何度も零すうちに彼女の胸の奥から、ばくばくとした律動のようなものが込み上げてきた。心臓の音とは違った、霞がかった動きである。それは肌の奮えと調律するように身体を支配していき、アリッサは崖から突き落とされるかのような浮遊感の中に、陰部から駆け巡る悦楽を感じ取った。
「きちゃうっ、無理ぃっ!ああっ!何か、来ちゃうっ!!だめっ、ああっ、あああっ!!!」
声が一気に上擦るのと同時に身体がぴんと硬直し、痙攣するように震えを来す。愛液が零れ落ちて、彼の舌に塩っけのある不思議な味わいを齎した。だらしなく開けられたアリッサの口元から漏れる息は、色付くものだとしら桃色に染まっている事だろう。惚けたような翠の瞳は天上を見詰めており、身体に汗の滴を浮かせていた。
一分か、或いは二分かで彼女は息を整えて慧卓を見返す。それを待っていたかのように慧卓はアリッサに覆い被さり、一物を彼女の下の口に合わせた。
「お、おい・・・」
「・・・入れはしませんけど、擦るのなら・・・」
「・・・う、うん。絶対に、入れないでくれよ?」
念を押すように告げると、慧卓は小さく頷く。アリッサの顔を挟むように腕を置き、体制を安定させる。そして膣口にグロテスクな赤黒い亀
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