プロローグ
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黒いローブに包まれた死神型モンスターが振るう鎌が俺の肩口をかすめる。
一瞬ヒヤリとするが、あわてず距離をとる。
俺は鞘に納められた愛刀<孤狼>の感触を確かめ、再度死神の懐へ突入する。
敏捷よりのビルドのおかげか、俺は薄暗い迷宮区を紅い風となり駆ける。
タイミングをはかった様に振りおろされる鎌をかいくぐり、ソードスキルを発動させる。
単発居合技<紅月>
俺固有の呼び方で言うと<鮮血の月>。
システムによって加速された紅い刀身が死神に吸い込まれる。
盛大な破壊音とガラス片のように飛び散るポリゴンデータ。
刀を鞘に納めなおし、俺はふぅっと息をつく。
迷宮の入り口方面からくる風にたなびく紅い長コートと茶色がかった逆立ち髪。
「また生き残っちまったか」
未だ残るあのときのやるせなさから思わずそうつぶやいてしまう。
そんな自分に苦笑し、俺ープレイヤーネーム<ザイン>は、また歩き出す。
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