暁 〜小説投稿サイト〜
赤髪の刀使い
練習は大事ですよ?
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
俺はいつもより早く起きて黒猫団の拠点としている宿に来るとキリトが宿の裏で何やらソードスキルを使って素振りをしていた。

そういや試したことなかったが素振りでもスキル値はあげることができるのだろうか…
使った分だけスキル値ってあがるんだから素振りでも上がるとは…思う。

「キリトさん。
おはようございます」

俺は一休みしているキリトに向かって声をかける。

「うぉっ」

街中では索敵スキルを使ってなかったからか俺の接近に気が付かずに驚くキリト。

(キリトも結構女顔だよなぁ…俺の服着せてみるか?)

まぁ性別的に着れないから無理なんだがな。
ちなみに今日の俺の服装はセーラー服だ。
最近俺の服がどんどん増えてきているのはリズとアルゴのせいだ。
リズはそのあたりで買える普通の服でアルゴは出所が不明なマニアックな服装を俺に着せてくる。
ちなみに両方とも女性物だ。
男性物が似合わないのは俺も認めてるが…このSAOに来てから男性物の服を着た覚えがない。

「お、おはよう」

なぜ顔を赤くする。
こいつは男にでも欲情するのか?
するならサチとしておけ。

「こんな朝から練習ですか?」

「あぁ」

キリトは剣を仕舞い、石をオブジェクト化する。

「?」

何をするのだろうか

「はっ!」

キリトは宿の裏手にある木目がけて石を投擲スキルを用いて投げつける。

「へぇ…投擲スキルの練習ですか」

努力を惜しまないんだなこの人は。

「あぁ、
石ならなくなってもまた拾えばいいだけだし。
投擲スキルはあったほうがいいしな」

あげたら命中率と速度があがるからあげて損はない。
まぁ俺も上げてるが、投擲スキルを使わないで普通に投げた方が正確にあたったりする。
俺の剣術ではあまり投げ系は少ないが、あるっちゃある。
針のように細い物に鋼糸を付けて相手を拘束したりするのに使う。
俺は得意じゃなかったが最低限はできると思ってる。

「なら私が的になりますから投げてきてください。
動体の方が的としてはいいでしょう?」

ちょっと提案してみたら了承を得られたので俺は大太刀を抜き、腰を落とし構える。
どこからでも来ていいように全方向に気を張り、小さな音でも聞き逃さないようにする。
今回はキリトからしか飛んでこないが、鍛練の内だ。

「いくぞ」

キリトの手から光る石が投げつけられる。
その軌道はまっすぐ俺に向かってくる。
その石に向かって俺は大太刀を軽く振りあたる瞬間だけ力を込める。
無駄な力を使わない振り方だ。

――――キンッ

「!?」

キリトが驚くがこの程度で驚いていたらついてこれないぞ。

「どんどん来てください」

まだまだ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ