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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第二十四話    『外伝5 各々の日常・シホの魔術考察』
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ぜか一瞬シャマルさんの雰囲気が一変した様な…。
だけどどうやら私の気のせいだったみたいでシャマルさんからはそんな気配は一切感じられない。
だいたいこんないい笑顔をしている人がまるで■■■のような気配を出せるわけが無い。
身構えなくて正解だったかな?
それでしばらくはやてと久しぶりに会えた事なのでシャマルさんを交えて雑談し合い、家の方角が逆だというので少し名残惜しいけど別れることにした。


◆◇―――――――――◇◆


Side シャマル


…危なかったわ。
シホちゃんと握手した時に感じた…感じてしまった彼女の膨大な魔力量。
彼女のリンカーコアは今まで出会ってきたどんな魔導師よりも強大だった。
まだはやてちゃんと同い年だというのにあれでまだ成長過程にあるなんて、普通ならありえない…。
それで思わず闇の書の守護騎士プログラムであるが故に『蒐集を…』という声に私の手が勝手に疼いてしまった。
昔ならいざ知らず、今はもう無闇に蒐集行為をしたくない…。ましてそれがはやてちゃんの唯一の友達と言うなら尚更だ。
後で他のみんなにも相談しなければいけない…。
できれば酷いことはしたくないけど、もしもは最悪…。
…止しましょう。
今はこんな事を考える時ではないわ。

「……ル、………マル……」

今はただはやてちゃんと静かに…。

「シャマル!」
「は、はい!?」
「どないしたんの? 急に黙りこくってしもうて…」
「な、なんでもないですよ、はやてちゃん。そ、それより早く帰りましょうか。みんなも待ってますよ」
「そうやね。それとシャマル、シホちゃんは私の大切な友達やからもしまた会うことがあったら仲良うしてな?」
「はい、わかっています」

いずれ蒐集対象にしてしまうかもしれないのに私ははやてちゃんに嘘を吐いてしまう。
それがどうしても罪悪感となって襲ってくる。
でも、はやてちゃんの病気を治す為には…。
そう、決意を固めながらも私ははやてちゃんと共に我が家に向かう。
帰ればみんなが、あの暖かい家族が迎えてくれる。
…それに私達守護騎士以外に一人とても心強い味方が、家族がいる。
だからきっと大丈夫…。



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