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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第二十四話    『外伝5 各々の日常・シホの魔術考察』
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ミィの思いは気づかれること無くクロノは席に一度咳払いをしながら着席して、

「まぁ、そういうわけでシホはとても僕達魔導師にとっては到底理解できない魔術という技術を使っている。
そしてそれ抜きでも体術に限らず幅広く武術は嗜んでいるからきっと僕達が束になってかかってもシホが本気になったらそれこそ勝機は限りなく少ないだろうな」
「そうだね。それに最近フィアもシホの指導の下でさらに動きに磨きがかかって毎日目で追えないほどの動作訓練をしているから二人がタッグを組んだらまず現状は敵無しかな…?」

普段のクロノならこんな弱気な発現もしないだろう。
だが、実際勝てる見込みがないのはあきらかな事実であり、クロノの表情は“苦虫を噛む”を通り越してむしろ清々しい感じだった。
そして普段、クロノには『フェレットもどき』とか言われてからかわれているユーノ(フィアットはちゃんと名前で呼んであげている)もその意見には同意のようで珍しく意見が合った事により二人して神妙な顔をしていた。
そんな二人をして、フェイトも、

「やっぱりシホは色々すごいね。なのはは今もシホ達の修行メニューを頑張っているらしいし…私も一緒に鍛錬したいなぁ…」
「フェイトもかい? 実はあたしもシホやフィアットの使う縮地?…って奴かい? あれを習得したいと思っているんだよ」
「ああ、シホちゃんの純粋な武術の奥義って奴ね。すごいよねー…あれが広がれば魔導師の人手不足も解消できるんじゃないかな〜?」
「…そうね。エイミィ、後で少し相談があるから…」

リンディの言葉になにか察したエイミィは「了解」と言った。

「…と、そろそろ本題に戻ろっか。それでだけどシホちゃんの使う武具達ね…いくつかは不明だけど大体が地球の神話や昔話で出てくるものばかりなんだよ」


◆◇―――――――――◇◆


Side フェイト・テスタロッサ


「地球の神話や昔話…?」
「うん。さっき紹介した中でまだ判明していないものは『黒鍵』に『ルールブレイカー』と『天の鎖』だね。
『宝石剣』は魔法に至るためのものだから神話とは関係ないものだけど…。
他のものは有名どころなものばかりだったよ」

それからシホが今までに使った武具についてエイミィが調べ上げた資料を読み上げだした。
まず『干将・莫耶』。
…なんだけど、中国と言う国で昔に作られた夫婦剣というだけで誰かが使ったと言う記録はないそうで用途は不明らしいからまだ保留らしい。
だけど次からはすごいものばかりだった。
次に紹介された『物干し竿』。
これは日本の昔の剣豪、宮本武蔵という人物のライバルだと称された佐々木小次郎という人物の愛刀。
仮説だけど『燕返し』という剣術を使ったらしくその太刀筋は振るった瞬間、同時に三度の斬撃が発生した
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