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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第二十三話    『外伝4 各々の日常・すずかの異変』
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決まり次第教えるから準備しときなさい!」
「わー、楽しみだね。ね? シホちゃん」
「そうね、なのは」

そこでいつもの笑顔を見せたシホに一同は安堵した。
そんなこんなでまた一つ夏休みの思い出が加算されるのだった。
その後に女物の水着を着る事に気づいたシホはすずかに必死に相談したという。
当日、シホは悶死してしまうのではないかというくらい真っ赤になったという。


◆◇―――――――――◇◆


「そういえばお姉様…?」
「ん? なに、フィア?」

それから数日、
シホは自室でなのはとフィアットの訓練内容を計画している時にフィアットに話しかけられた。

「どうして今までお姉様はもとは男性だという事を隠していたのですか?」
「ぶっ…!」

フィアットの直球な質問に思わずシホは吹いてしまった。
それで気を取り直して、

「まぁ…やましい気持ちとか、そんなものは特にないんだけど…ただ、普通信じがたい話だしあの時話した内容で後ろめたさとかもあったからかな。
それに最初の頃はこの世界にも私の世界のような機関があるかもしれないとかで色々と慎重にならざるを得なかったのが正直なところ。
でも今じゃまだ時空管理局は完全に信用したわけじゃないけど、少なくともアースラの人達は信用に値する人達だから頃合いを見て真実を話そうとは思っているわ」
「そうだったんですかー…すみませんでした。お姉様もたくさん嫌な思いをしてきたから疑心暗鬼になっちゃうのも当然ですよね?
あ、それとは別に。それじゃもとは男性なのになんでお姉様はそこまで魅力的な女性になったんですか?」
「魅力的…か、どうかは一時置いておいてなんていうのかな?
最初はこの体に引っ張られているのと、世界を越えた時に女性の魂に塗り替えられたのが原因かと思ったんだけど…。
この世界にきて少ししてから男性時の記憶はしっかりと残ってはいるんだけど、
まるで抜け落ちていくような、もしくは塗り替えられていくような奇妙な感覚で男性の時の諸々の仕草、思考、感覚がなくなっていっているのよ。
ま、戦闘に支障を来たさなければ別に構わないけど、変わりに女性の諸々が知識としてどんどん浮上してきて最初の頃は気持ち悪くてしかたがなかったけど今じゃもうそれが普通になっている感じね」
「それじゃもうお姉様は完全に女性という訳ですね」
「そうなるわね…少し寂しいものがあるけど。まぁこの話はいずれなのは達にも話すことになるから慎重に言葉を選んでいかなきゃいけないわ」
「…そうですね。もし交渉が失敗して管理局の上層部に真実が知られちゃったら、お姉様の世界ではないですけど何をされるかわかりませんから…」
「そうなのよねぇ。今はそこがネックだから立ち回りも考えていかないと…」

シホは一度溜息をつい
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