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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
閑話ー始まりと完全魔法の双激
42.槍剣
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現在の俺の装備は、初期の服装に初期装備の片手用直剣。

「はぁ〜、元の大剣に戻そっかな」

第二層の迷宮区に一人で挑んでいる俺の前に曲刀を持った二人のプレーヤーが現れる。

「なんだよ、あんたら」

「名乗るようなものじゃねぇよ。死んでくお前には関係ないしな」

(今なんて......?)

二人のプレーヤーは急に曲刀を担ぎ出す。そして曲刀が光ったと思うと俺にその刃を向けて突進してくる。
背中の片手剣を抜刀し防御体制に入るが間に合わず、二人の曲刀が俺の体に突き刺さる。

「痛ぇ!!」

反射的に声を漏らす。でもこの世界では、ペインなんたらが働いてるおかげで痛覚はほとんど存在しない.....らしい。

今の攻撃で俺のHPはイエローゾーンに突入した。もう一回同じ攻撃を受ければ俺のHPは0になる。

「クッソ......」

体を起き上がらせ、片手剣を構える。

「ほう〜、俺たちと殺り合う気か。いい覚悟だな」

「いい覚悟じゃねぇだろ、ムーン。........こいつは無謀なだけだ。逃げればいいものを」

「まぁ、逃げても追ってPKするけどな」

二人は合わせて笑い出す。
そして再び曲刀を二人が担ぐ。

(クッソ!何とかしないと)

考えている暇もなく二人のプレーヤーは、俺に突進してくる。

(クッソ!!もうヤケクソだ!!)

俺は右手で片手剣を持ち、右の方から突っ込んでくる相手の曲刀を片手剣の刀身を使って流す。そして左の方から突っ込んでくる相手の曲刀を右手に持っている片手剣を左手の方向に投げ、左手で掴み左方向の敵の曲刀を弾く。

「「なに!!」」

そして隙が出来た一方に向かって片手剣を両手で持ち、剣道の面を放つ。

「うわぁぁぁ!!」

声をあげて、プレーヤーはダメージを受ける。続けて右手のみに持ち替え、シングルハンドで喉めがけて突きを放つ。

突きで吹き飛ばされたプレイヤーは壁に木に激突し、光の欠片となり姿を消す。

だが、突きを打ったあとの隙にもう一方のプレーヤーが俺に曲刀を向ける。

「テメェ!よくも!!」

(ヤバイ!殺られる!)

そう思ったその時だった。俺に刃先を向けたプレーヤーの動きが止まり、次の瞬間、光の欠片となり姿を消滅する。

「えっ?」

消滅したプレーヤーの後ろに人影がいるのがわかった。

「大丈夫か、あんた?」

そのプレーヤーは俺に手を差し伸べてくる。それを掴み俺は立ち上がる。

そのプレーヤーは、白をベースとしたコートを身に纏い、装飾の一切ない全てが真っ白な片手剣を手に持っている。

そしてそのプレーヤーの顔を見て俺は驚いた。キリットした顔立ちに白髪短髪の少年........第一層で活躍し
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