暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第46話 執着
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いけど、白音とアーシアのためとはいえ流石にあんな目に合うのはねぇ? 隣でも龍巳が安堵の溜息をついてるし。

 一方、実がなるのを確認した黒姉は即座に自分を縛っていた触手を引きちぎり、ものすごい速さで全ての実を回収して戻ってきた。

「やったよ! やったよ白音!」

「ありがとうございます黒歌姉様!」

 2人がここで涙を流しながら抱擁。ここだけ見れば感動できるのに、その手には大量のおっぱいの形をした実が握られているのを見るとどうにも感動できない。むしろげんなりしてくる。

「ちょっと! もういいなら助けな、あぁっ!?」

「も、もう限界……ですわ……」

「あ、あぁ、ん、うぁぁああ……」

「はぁ……、取り敢えず助けよっか。行こう龍巳」

「ん」

 というわけで助けるために飛び出して行ったんだけど、何故か私達が行くとキメラは部長たちを離してくれた。何かキメラはやり遂げたような表情をしてるし、散々いじって生気をたっぷり吸ったことで満足したのかな? そんな訳で足腰立たなくなってる部長たちを回収、皆の所に戻るとまずアーシアが飛んで来てレイナーレに泣きながら抱きついた。レイナーレの行動がよっぽど嬉しかったようね。で、白音はというと……例の実をむさぼり食べてるわ。そんなに慌てて食べなくても誰も取ったりしないのに。でもちゃんとアーシアの分も残してるからまあ……今回は見逃してあげましょうかね?本来なら真っ先に部長たちにお礼を言わせるところだけど。まあ今回は勘弁してあげましょう。そして最後に黒姉は……

「ちょっ!? 黒歌姉ひっつくな!」

「んもぅ、イッセーのイケズ。で、どうだったかにゃ?」

「ど、どうだって何がだよ?」

「にゃはは、分かってるくせに。お姉さんのあられもない姿見て興奮したかにゃ?」

「ばっ!? 何言ってんだよ!? そ、そんなわけ……それより服溶けてんだから少しは隠せ!」

「にゃはは、嘘ついてもバレバレにゃ。……イッセー、また腰が引けてるにゃん♪」

「ってどこに手ぇ伸ばそうとしてんだ!?」

「にゃひひ、腰を引いてもテント張ってるのバレバレにゃ。ねぇイッセー、今度こそ私がスッキリさせてあげようかにゃ?」

「だ、だからそういうことは……」

「はむっ」

「み、耳を咥えるなぁ……」

「むぅ〜、ここまでしてもダメにゃんて……うぅ、どうせキメラに汚された私の体なんて、イッセーは触ってもくれにゃいんにゃね……」

「そ、その言い方は卑怯だ黒歌姉!」

「……じゃあ白音みたいに抱きしめて?」

「……う、うぅ」

 そこでイッセーは擦り寄ってくる黒姉の背中と腰をきゅっと抱きしめた。黒姉、なんという策士! 白音に感謝されて姉妹仲を発展させるとともにイッ
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