暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第46話 執着
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えて凹みだした。と、そこでそんなアーシアの手をつかむレイナーレ。あれ? この表情、なんかさっきも見たような……

「ごめんねアーシア。そんなに悩んでたのに私、ちっとも気付けなかった」

「レイナーレさん……」

「大丈夫よアーシア、私が助けてあげるから!」

 そう言うと……レイナーレも自ら餌食になったぁ!?

「んああああ!?」

「レイナーレさん!? どうして……どうして私なんかのために!」

「私、アーシアにあんな酷いことしたのに、それでもアーシアは私を許してくれた。それどころか友だちになってくれた。でも私、そんなアーシアに何も返せてない! だから、だからこのくらい! あ、あぁぁぁあああん!?」

「レイナーレさん……」

 アーシアは両手を口に当て、目からは感動の涙を流してた。……うん、なんだろうねこのカオスは。でも残念ながらまだ実が実る気配はない。

「くっ、どうやらまだ生気が足りないみたいですね。こうなったら……」

 そこで白音は視線を未だに地面にへたり込んでる部長と朱乃さんに向けた。

「「ひっ!?」」

「部長、朱乃先輩。可愛い後輩のためと思ってどうかご協力お願いします」

 その言葉を聞いて2人は尻餅をついたまま後ずさった。

「ちょ、ちょっと待って白音!?」

「私達はもう先ほど十分吸われて……!」

「でも、でもまだ足りないんです。どうか、どうか……!」

 白音も2人が後ずさった分だけゆっくり2人の後を追う。それに合わせて部長と朱乃さんも更に後ずさって……って、あ。

「「きゃぁぁああああ!?」」

「ご協力感謝します!」

 あ〜あ、2人共そのまま七天七刀の円陣の外まで後ずさっちゃったからそのままキメラに捕まっちゃった。

「あ、ぁぁああ!? もう、もうダメ……あんっ!?」

「そ、そこはいけませんわ、あぁっ!?」

 そしてそのまま2人もキメラの餌食に。っていうかあのキメラ絶対楽しんでる。だって必要もないのに明らかにわざとジュブジュブ卑猥な音立ててるんだもん。で、そんな状況でうちの男子たちは何をしているのかというと、祐斗は後ろを向くだけでなく耳まで塞いでた。なんか祐斗って最初は紳士なんだなぁって思ってたんだけど、ここまで来ると実は初心(うぶ)なんじゃないかなぁって思えて逆に可愛くなってきた。で、イッセーはというとこちらはもう我慢できなくなったのかガン見してた。うん、これでこそイッセーよね。なんか逆に安心したわ。

「あっ!」

 と、そこでようやく生気が必要十分量溜まったのか、キメラの背後の枝に実がなり出した。その実は短い時間でぐんぐん大きくなり、ついにはりんごくらいの大きさになったわ。私はその光景を見てホッとした。皆には悪
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