暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第46話 執着
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付いてなさそうね。一方向こうでは戦いが始まった。部長と朱乃さんはそれぞれ得意な消滅と雷の魔力で、レイナーレは光の槍を次々投擲して、祐斗は創った魔剣で、そしてイッセーは倍加した魔力によるドラゴンショットと拳打で戦ってるんだけど……これは少々厳しいわね。

「部長たち、勝つの難しい」

「そうみたいにゃね。あのキメラ、思ってたより随分と再生速度が速いにゃ」

 そうみたいね。皆で次々襲ってくる触手を斬り飛ばしたり消し飛ばしたりしてるんだけど、すぐさま切断面から新たな触手が生えてきてすぐさま襲いかかってる。ぶっちゃけ再生速度の方が速いわね。お陰で皆の攻撃はキメラの本体には全く届いていない。それにしても

「いくらなんでも再生速度速すぎない?」

「ん、多分ここの気候、あと学生の生気が体に合ってた。本来以上のスペックなってるはず」

「なるほどです。気配の大きさの割に部長たちを圧倒してるのはそういう理由ですか」

「これは持久戦かにゃ?」

「でもそうなった場合土からも養分吸ってるキメラの方が持久力はあるんじゃない?」

「「「……」」」

 あ、私の言葉に皆黙っちゃった。

「あ、あのぅ、皆さん?」

 アーシアが心配そうな顔で私達の顔を覗いてくる。そんなアーシアに私は満面の笑顔を向けてポンッと肩に手を置くと

「アーシア、皆が負けた後の回復、お願いね?」

 と言った。

「ふぇえ!? 皆さん負けるの決定ですか!?」

 動揺した表情でアーシアは黒姉たちにも視線を向けるけど

「決定にゃ」

「決定」

「決定ですね」

「そ、そんなぁ……」

 アーシアががくっと肩を落とす。

「まあ完全に決定ってわけでもないけどね。今の皆でも勝てる方法がないわけでもないし」

「本当ですか!?」

 私の言葉にアーシアが顔を上げる。

「ええ。イッセーが赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を最大まで倍加させて自分で撃つなり部長とかに譲渡して一気に消し飛ばしでもすればすぐに倒せるでしょうね」

「で、でしたら……!」

「でもねぇ……」

「アーシア、あれ見るにゃ」

 皆で黒姉の指さした方に目を向ける。そこでは

「くそっ! なんて数だよ!」

「再生が攻撃を上回っているのよ!」

「あらあら、困りましたわねえ!」

「くっ、目の前の触手を斬り飛ばすので精一杯だなんて!」

「まったく、しつこいってのよ!」

 そこでは目の前の触手を斬り飛ばすのに必死で誰一人として冷静に状況を判断できる状態じゃなかった。おまけに皆バラバラになっちゃって連携も取れない状態だし。これはもう積んでるわよねぇ。

「あれ、もう時間の問題」

「ドライグ
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