暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第46話 執着
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のままフラフラとまた森の中へと消えていった。行方不明者が出ていないことを考えると、あのまま二人は家に帰るのかしらね?

「ふらふらしてるけど、大丈夫そうにゃ」

「あの程度の生気なら命に別状も無さそうです」

 2人の体内の気を監視してた黒姉と白音が言う。まあ命に別状がないってのは良かったわね。寿命とか縮んでたらシャレにならないし。

「どうやら狙った女生徒に術をかけ、夜な夜なここに来るようにしていたようですね」

「そしてああして生気を吸い取って養分にしていたと」

「そんなことができんのかよ! ……でもなんで女生徒限定、しかも胸からなんだ?」

「さあ? それは分からないけれど……なんにせよ私達にバレたのが運の尽きね。これ以上被害が出る前に片付けるわ」

「全員でかかりますか? 正直私1人でもどうにでもなりそうですけど」

 実際あのキメラ、たいして戦闘力は高くなさそうだし。氷輪丸を投げて突き刺しただけで片付きそう。

「そうね、それでもいいのだけれど……悪いのだけれどあなた達姉妹はここで見ててくれるかしら?」

「どうしてにゃ? 私達ならすぐ終わりそうにゃのに」

「実際そうでしょうけど、いつまでもあなた達に頼りっぱなしという訳にはいかないもの。私たちの実戦経験を積むのにちょうどいいわ。ないと思うけど私達が危なくなったら動いてちょうだい」

「……分かりました。皆さん気をつけて下さい。……特にお兄ちゃんは」

「ってなんでそこで俺だけ名指しですか白音ちゃん!?」

「イッセー、この中で一番弱い」

 その龍巳の言葉にイッセーはズゥーンと凹んだ。まあでも事実だししょうがないかな?

「そう言えばイッセー、ドライグの方はどう?」

「あぁ、それがまだ駄目だ。話しかけても一向に返事がねぇよ。一応赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)は動くから無事だとは思うんだけど……」

 と言いながらイッセーはジト目で龍巳を見るんだけど龍巳はどこ吹く風といった感じに口笛を吹いていた。

「その件はまた後で話しましょう。では皆……行くわよ!」

「「「「はい!」」」」

 その言葉とともに部長と朱乃さん、レイナーレは翼を生やして飛び立ち、祐斗とイッセーは高台からキメラへ向けて駆け下りていった。

「あ、あの〜、私はどうしたら?」

「アーシアは私達と一緒にここにいましょう? 回復役にケガでもされたら目も当てられないし」

「で、でも私も皆さんのお力に!」

「アーシアは誰かが怪我した時に治してあげるのが役目にゃ。だからここは我慢にゃ。ね?」

「うぅ、分かりました……」

 アーシア、また落ち込んじゃった。アーシアがいるから皆怪我を気にせず戦えるんだけど、この娘は気
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