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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
第八十三話 死滅
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闇慈はそれを一本一本正確に斬り裂いて行った。そして当然その触手は『生』を失った事により、霧散してしまう。

「俺のファングが・・・」

「余所見をしている暇があるのか?はあっ!!」

ズバシュッ!!!

はぐれ悪魔が呆然となっている間に闇慈は下半身を斬り裂いた。周りには鮮血が飛び散り、下半身は霧散してしまう。

「ぎゃあああああ!!!」

はぐれ悪魔が痛みでのたうち周っている間に闇慈はシャドゥ・ルーラーで影を操り、動きを縛る。そして【ダークネス・ハウリング】を放つ為に、両手と六枚の翼を一点に集中させ、魔力を集め始めた。

「放せ!!放せってんだよぉぉぉ!!畜生がぁぁぁ!!!」

「これで止めだ!!全てを深淵なる闇に引きずり込め!!ダークネス・ハウリング!!!」

闇慈は出来上がった球体に正拳を打ち込み、黒い極太のレーザーをはぐれ悪魔に放った。飲み込まれたはぐれ悪魔はそのまま消滅してしまった。そしてそのことを確認した闇慈はこう呟いた。

「輪廻の中で貴様がやってきたことを、省みることだな」

こうして小さな異変は闇慈の心の決断によって終局を向かえ、平穏な日々に戻った。

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