第八十三話 死滅
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とが分かって事は、てめえ・・・この世界の人間じゃねえな!?」
「さあ?どうかな?」
「アンジお兄ちゃん・・・なの?」
フランが初めて見る死神の姿に少しビクビクしながら尋ねた。
「そうだよ、フラン。この姿を見せるのは初めてだね。ゆっくり説明したいけど今は我慢してもらえるかな?後でフランの大好きなクッキーを焼いてあげるから・・・ね?」
「お兄ちゃんだ・・・私の知っているアンジお兄ちゃんだ!!」
闇慈が笑顔でそう言うとフランは闇慈に抱きつく。そしてレミリアに告げる。
「お嬢様。こいつは俺がやります。フランを連れて咲夜さんの元に行ってください。巻き添えを食らう可能性があります」
「どうやら自分の迷いを消す事が出来たみたいね。じゃあ任せるわ。それとこれは命令よ?」
「何ですか?」
「死ぬなんて許さないわ、必ず帰ってきなさい。貴方はもう私の家族と言っても良いのだから」
闇慈はレミリアの言葉に心打たれ、少し俯いた後に力強く頷いた。そしてレミリアはフランを連れて咲夜の元に飛んできた。
「お嬢様!妹様!お怪我は?」
「大丈夫よ。アンジが守ってくれたわ」
その事を聞くと咲夜はホッと胸を撫で下ろす。そして気になったのか霊夢と魔理沙がレミリアに尋ねる。
「なあレミリア。あいつって何者なんだ?」
「私の古い友人に仕える執事よ。そして・・・この幻想郷の住人じゃない」
「でも大丈夫なの?私と魔理沙でさえ、敵わなかった奴なのよ?」
「その点は心配無用よ、霊夢。私達はスペルカードと弾幕ごっこと言う概念に捕らわれ過ぎているけど・・・あの子は向こうの世界ではこう呼ばれていたわ」
闇慈が右手を前に出すと黒い光が集まって行き、デスサイズ・ヘルが現れると背中から6枚の漆黒の翼が生えた。
「「っ!?」」
「黒衣の死神・・・と」
「はん!!てめえ何モンか知らねえが、吸い尽くしてやるぜ!!行けよ!!ファング!!」
はぐれ悪魔は下半身の百足の足から無数の触手を飛ばし、闇慈の力を吸い取ろうとした。しかし闇慈はそれを紙一重でかわしていく。
「逃がさねえよ!!閉じ込めな!!アブソリュート・コフィン!!」
闇慈の逃げ先を読んで、紫の棺に閉じ込めようとしたが闇慈はそれを超反応でかわす。
「やるじゃねえか。初見でこの連携を避けたのはてめえが初めてたぜ!!」
「その二つの能力はセイクリッド・ギアか?差し詰め人間が所持していたものをお前が奪っただけだろう?」
「ああ、そうだぜ!!俺は下級悪魔だったが主を裏切って、人間界でセイクリッド・ギアを持った人間を襲って手に入れたもんだぜ!!」
はぐれ悪魔はそれだけでは終わらずに嘲笑うように続ける。
「死んで行
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