暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百八十一話 傭兵
[2/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
あのロンド=ベルにこの戦力だけですと」
「難しいものがある」
ロフもそう読んでいたのだった。万丈と同じである。
「数が足りない」
「はい、あのロンド=ベル相手にはです」
「とても」
これは部下達も思っていた。ロンド=ベルとのこれまでの戦いの結果である。92
「それでは我々に対して」
「捨石になれというのでしょうか」
「今ゲスト本国から援軍が送られることになっている」
ロフはここでまた言った。
「ゲイオス=グルードやライグ=ゲイオスばかりの親衛隊がな」
「ゲスト親衛隊が」
「彼等がですか」
「司令は彼等を切り札とされるおつもりだ。そして彼等が来る前にだ」
「時間を稼ぐ為に」
「それで」
ここで誰もがゼゼーナンの考えがわかった。彼の下にいるだけに彼がどういう人間なのかよくわかっていた。だからこそであった。
「我等を捨て石にして」
「そのうえで」
「そうだ。だがそれもだ」
ここでロフは半ば自分に言い聞かせて言った。
「戦略だ」
「そうですか」
「それでは」
「ましてや我等は傭兵だ」
今度は自分自身についての言葉だった。
「捨て石となるのもだ」
「戦略のうちですか」
「そうだというのですね」
「戦う。しかし命は粗末にするな」
これがロフの部下達への命令だった。
「いいな。決してだ」
「わかりました。では」
「その様に」
彼等はロンド=ベルを待ち受けていた。そうしてであった。
ロンド=ベルが彼等の前に出た。こうして戦いがはじまった。
「あの基地を奪取する」
大河が言った。
「そしてゲスト軍を倒す」
「へっ、一気に叩き潰してやるぜ」
彼の横にいる火麻がいつもの様に威勢のいい言葉を出した。
「それで金星に殴り込みだ!行くぜ!」
「わかりまシタ」
スワンが彼の言葉に応える。
「それでは」
「全軍攻撃ですね」
今度はスタリオンが言ってきた。
「今から」
「うむ、それでは諸君」
大河が彼の言葉に応えて述べた。
「総攻撃だ!」
「了解!」
「わかりました!」
こうして攻撃に入る彼等だった。一気に基地に殺到する。
それに対してロフは。基地を中心にして堅固な陣を組んでそれに対抗するのだった。
「いいか、できるだけ引きつけろ」
「はい」
「それでは」
「そうしてだ」
彼はさらに言っていく。
「生きろ」
またこのことを告げるのである。
「いいな。何があってもだ」
「生きろといわれるのですか」
「そうだ、生きろ」
それが彼の命令だった。
「わかったな」
「ですが我々はです」
「傭兵です」
正規軍もいる。しかしその大半が傭兵であった。傭兵といえばだ。
「盾になるものです」
「それをですか」
「傭兵やそういったことは関係がない」
これもまた彼の考え
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ