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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百七十八話 ディカステス
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「所詮はね」
「そう言う考えが間違いなんだ」
だがメキボスはそれを嗜める。
「この連中には心がある」
「心が?」
「そうだ、俺達と同じだ」
それがあるというのである。
「それもだ」
「まだあるんだね?」
「そうだ、その心が強い」
「ふうん、そうなんだ」
「だから俺達は敗れた」
四天王はというのだ。
「そういうことだ」
「下らないね」
だがウェンドロは彼の言葉を聞こうとしない。
「精神面で彼等が僕より勝っているだって?」
「どう御前にとて贔屓に見ても同じだ」
「馬鹿を言っちゃいけないよ」
笑みはそのままであった。
「この連中はあれだよ?」
「この星をか」
「そうだよ。たった一つしかない自分の星をだよ」
言葉を続けていく。
「戦争で汚染する様な連中だよ」
「それは事実だな」
「バルマーと同じなんだよ」
彼の頭の中では地球とバルマーは完全にそうであった。
「そんな連中は放っておけないよ」
「バルマーを何もわかっていないわ」
ヴィレッタはそれを聞いて呟いた。
「何もかもが」
「そして」
ウェンドロの言葉が続く。
「この連中やバルマーによって銀河全体が戦場になるかも知れないんだよ」
「御前はいつもそう言うな」
「だからだよ兄さん」
また兄と呼んできた。
「僕達インスペクターはそれを防ぐ為に異文明を監査してるんじゃないか」
「今まではそう思っていた」
「銀河を蝕む病原菌を見つけ出し駆除する」
「それが御前の役目だな」
「そうだよ」
まさにそうだという。
「僕のやることはね」
「しかしだ」
ここでメキボスは言った。
「御前はその手に入れた技術をだ」
「何かな」
「どうするつもりだ?」
このことを問うのである。
「一体それを何に使うつもりだ」
「何にだって?」
「そうだ、何に使うつもりだ」
問うのはあくまでこのことだった。
「一体それを何にだ」
「僕の監査は銀河全土に及ぶんだよ」
ウェンドロは言う。
「完璧な監査の為にはね」
「おい待て」
「それって」
「まさに」
ここでロンド=ベルの面々は確信した。
「銀河の支配」
「それも人とかじゃなくて」
「神!?」
「だよな」
「本当に」
「そうかもね」
そしてウェンドロはそれを否定しなかった。
「それもね」
「その言葉訂正はしないな」
「何で訂正する必要があるのかな」
また兄に返す。
「それはどうして」
「・・・・・・やはり御前は間違っている」
彼は言った。
「御前は神じゃない、人間だ」
「裁判官だよ」
「そう己を絶対と思うことがだ」
それこそがというのだ。
「御前は何もかもわかっちゃいない」
「戯言だね」
メキボスの言葉は全く通じない。
「決断を下すのは僕だよ」
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