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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百七十八話 ディカステス
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に見積もりは甘かったね」
ウェンドロが認めたのはこのことだった。
「そのことは認めるよ」
「それだけか」
「他に何があるんだい?本国に帰って」
また言う彼だった。
「対策をもう一度練り直した方がよさそうだね」
「待て!」
「ここで!」
「もう遅いよ」
ロンド=ベルは追いすがろうとする。しかしであった。
ウェンドロはその前に装置を動かしていたのであった。
「空間転移装置作動」
彼は動かしていた。もう。
「転移対象物固定」
動作が続いていく。
「ディカステス、転移座標軸」
「追え!」
「逃がすな!」
リーとテツヤが同時に叫んだ。
「あの男はここで倒す!」
「そうしなければ宇宙に大きな災厄が!」
「もう遅いよ」
しかしウェンドロの方が先であった。
「これでお別れだよ、野蛮人の諸君」
「くっ、これで!」
「逃がすっていうの!」
誰もが歯噛みする。しかしその時であった。
何かが破壊された。基地の何処かが。
「何っ、転移装置が!」
そしてであった。戦場に。彼が姿を現したのである。
「そう来ると思ったぜウェンドロ」
「メキボス!」
ウェンドロは彼のグレイターキンを見て叫んだ。
「どうしてここに」
「空間転移装置は破壊した」
彼はこのことをウェンドロに告げた。
「もう逃げられねえぜ」
「やれやれ」
しかしそれでもウェンドロの余裕は変わらなかった。
「兄さん、こんなところで何をしているのかな」
「!?今」
「兄って」
「確かに」
「ああ、そうさ」
メキボスは今のやり取りに驚くロンド=ベルの面々に対して答えた。
「こいつは俺の弟さ」
「弟・・・・・・」
「そうだったの」
「あんた達は」
驚く彼等をよそにだ。ウェンドロは今度はメキボスに対して言うのであった。
「やはりその程度だったみたいだね」
「俺がか」
「そうさ。野蛮人に感化されるどころか僕に歯向かおうなんて」
こう兄に言うのだった。
「やはりあの時に始末しておくべきだったかな」
「そう言うんだな」
「それにしても」
ここでウェンドロは言葉を替えてきた。
「地球人を認めるっていうのかい?」
「だとしたらどうする?」
「それは兄さんだけかな」
「いや、俺達全員だ」
そうだというのである。
「俺達なりに考えたのさ」
「ふうん、そうなんだ」
「俺達がこの連中に敗れた理由をな」
考えたというのだ。
「それはあれじゃないのかい?」
「あれとは何だ?」
「軍塩技術と戦闘能力だよ」
ウェンドロが指摘するのはこの二つだった。
「それが優れていたからじゃないか」
「それだけじゃない」
メキボスはそれを否定した。
「この連中。バルマーの奴もいるな」
「同じだね」
ウェンドロにとってはであった。

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