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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百七十八話 ディカステス
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向かって来るだけのことはあるよ」
こう言うのである。
「ここは出なおした方がよさそうだね」
「手前逃げる気か!」
「冷静な戦況判断に基く戦略的撤退だよ」
マサキに対してこう言うのだった。
「僕は他の連中とは違うよ」
「ふん、そうしてまた」
「己だけを高みに置くんだな」
リューネとヤンロンも既に彼がわかっていた。
「他の連中とは別だってことにしてね」
「そうするのだな」
「命の無駄遣いはしないよ」
だが彼の言葉は変わらない。
「それこそ野蛮人のすることだからね」
「じゃあ聞くわ」
ウェンディも彼には怒りを見せていた。
「貴方の部下は何だったというの?」
「そうだ、インスペクターだって真面目に戦ったんだぞ!」
タスクがそれを言う。
「それは何だっていうんだ!」
「彼等は能力が低かっただけさ」
これで終わりであった。
「同情の余地なんてないね」
「指揮官としてその判断は正しいのかも知れん」
ゼンガーはその観点では認めた。
「だが」
「だが?」
「それは人としてはどうなのだ」
「軍隊なんだよ?当然じゃないか」
またこんなことを言うだけだった。
「兵士は与えられた命令を遂行して死ねばいいんだよ」
「それだけだというのか」
「そうさ、それだけだよ」
あくまでこう言うのだった。
「兵士は与えられた命令を遂行して」
「そしてか」
「死ねばいいんだよ」
こう言ってみせるだけであった。
「代わりなんて幾らでもいるからね」
「そうか、それがか」
「御前か」
ラミアとアクセルは今の彼の考えにはっきりと嫌悪感を見せていた。
「それが貴様なのだな」
「他でもない」
「それがどうかしたのかい?」
二人に対しても笑みを向けたままである。
「それが」
「正しいかも知れん」
今度はリーが言った。
「だが。あの男が言えばだ」
「納得できんか」
「あの男には自分しかない」
リーはブレスフィールドに対してこう述べた。
「それしかない。自分もそうだとは決して言わないのだからな」
「そうだな、その通りだな」
彼等もまたウェンドロがわかっていたのであった。
「所詮はな」
「そうした輩だ」
「大体だね」
だがウェンドロは彼等のそうした目に気付くことなく述べ続けている。
「下らない情に流されていたら指揮官なんて務まらないよ」
「御前にとっては部下はものも同然か」
「そうだよ」
ゼンガーに対して平然と答えた。
「君達もね」
「人はものではない」
ゼンガーはこう返した。
「ただのものがここまで来られる筈もない」
「そう言うんだ」
「貴様は見誤っている」
鋭い目で告げた。
「我等の力、そして意思を」
「人をか」
クォヴレーはそれを聞いて述べた。
「あいつは」
「確か
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