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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百七十三話 グラドス撤退
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んだのはデビッドだった。
「あいつのやっていたことは何だ!」
「それは」
「俺達から見ればグラドス人こそが最低の種族だ!」
「そうだね、本当にね」
ロアンもそうだというのだ。
「僕達はバルマー軍でも誰でも積極的に命を取ったりはしない」
「グラドス軍以外はね」
シモーヌも言う。
「あんた達は罪も関係もない人達を巻き込むから」
「うう・・・・・・」
「だから僕はグラドスを去りました」
ここでまたエイジが彼に告げた。
「そして地球に」
「我々が間違っているというのか」
「言っておくが俺は何があっても手前等を許さねえ」
忍も激しい敵意を隠さない。
「一匹残らず殺してやる。楽しみにしてろ」
「・・・・・・全軍撤退だ」
ここでゲイルは指示を出した。
「いいな、ホワイトスターにだ」
「わかりました、それでは」
「このまま」
「エイジ」
最後にまた彼を見るのだった。
「また会おう」
「・・・・・・はい」
グラドス軍は撤退した。エイジはその彼等を見送る。その顔は決して晴れやかなものではなかった。
「これでグラドス軍は」
「暫くは来ないだろうな」
「ここまで痛めつけたらね」
その彼にデビッドとロアンが言ってきた。
「多分だがな」
「損害が大きいから」
「そうだね。けれど」
「別に気にすることはないわよ」
シモーヌはエイジが何故塞ぎ込んだのかわかっていた。
「それはね」
「そうなの。それじゃあ」
「ただね」
しかしであった。ここで彼女はさらに言った。
「いいかしら、エイジ」
「!?」
「戦争だから」
このことを言うのだった。
「だからね。これはね」
「そうだね。だから」
「やるとなればとことんやるだけよ」
「そういうことだな、だからな」
「同胞でもね」
またデビッドとロアンが言ってきた。
「気にするな」
「僕達は守る為の戦いをしているから」
「地球の人達を護る為に」
「グラドスは地球人を殺そうとするだろ」
「文化を破壊して」
「うん、確かに」
それはエイジもよくわかっていることだった。
「それはね」
「その攻撃から護るんだ」
「だからこそ」
エイジも二人の言葉に応えた。そして言うのであった。
「僕達は。そうなんだね」
「わかったな、これで」
「そういうことになるんだよ」
「グラドス人であろうとなかろうと」
エイジはこうも考えていった。
「何の根拠もなく他人を見下したり虐待、虐殺をする者は」
「どんな奴でも悪さ」
「グラドスでなくてもね」
「だからグラドスは悪なのよ」
シモーヌの言葉は逆説的であった。
「だからこそ」
「そうだね。僕もこれで」
エイジは三人の言葉をここまで聞いてその顔を明るくさせた。
「わかったよ。それじゃあ」
「行
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