第百六十九話 荒ぶる星神
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第百六十九話 荒ぶる星神
ロンド=ベルが出て来た場所。それは。
「何だここは」
「ここは!?」
「艦長!」
トーレスがブライトに言ってきた。
「大変です!」
「どうした!?」
「艦の真下に地球が見えます!」
「何だと!」
それを聞いたブライトも普段の冷静さを失った。
「空間座標軸を確認しろ!」
「は、はい!」
サエグサが彼に応える。
「わかりました!」
「若しかしてだ」
「そうだな」
クワトロはここではアムロの言葉に素直に応えた。
「私達はだ」
「元の世界に帰って来たのかもな」
二人はそう考えたのだ。
「まさかな」
「そうなっているとうのだな」
「信じたくはないがな」
アムロは言いながらモニターを見ていた。その下にあるものは間違いなかった。
「あれを見るとな」
「しかしですよ、大尉」
「これはかなり」
アポリーとロベルトがクワトロに問うてきた。
「滅茶苦茶っていいますか」
「あの様な場所からこうまで容易に戻って来るのは」
「それは何故かは私にもわからない」
これはクワトロでもだった。
「しかしだ」
「しかし?」
「何かがあるというのですか」
「そうだ。それは間違いない」
こう言ってみせたのであった。
「この世界にもな」
「この世界については」
カラスが述べてきた。
「私達の世界で間違いありませんね」
「何っ、それでは」
「抜け出したというのか!?」
ザビーネとドレルは今の彼の言葉に問うた。
「我々の元の世界に」
「出られたというのか」
「はい」
まさしくそうだと二人に答えるカラスだった。
「その通りです」
「何故だ、これだけ簡単に」
「出られたのは」
「それはです」
このことについても己の見解を述べるカラスだった。
「あの存在の力が落ちているせいでしょう」
「となると我等の攻撃でか」
「それでだというのか」
「はい、そうです」
まさにその通りだというのだった。
「そしてです」
「そして!?」
「まさか」
「そうです。皆さん御注意を」
カラスは微笑んでいたが言葉はしっかりとしたものだった。
「決ます」
「!?まさか」
「今ここで!?」
誰もが咄嗟に感じた。そのプレッシャーを。
「来る!」
「間違いない!」
それを確信した時だった。前に彼等が出て来たのだった。
「来た!」
「やはり」
予想通りだった。アインスト達がそこにいた。
そしてそれもいた。
「我の名は」
「我の名は」
「何だっていうの!?」
「シュテルンレジセイア」
こう名乗るのだった。
「それが我の名だ」
「シュテルンレジセイア」
「それがか」
「そうだ」
まさにその通りだというのだった。
「それがだ。我
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