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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百六十八話 『かつて』と『これから』
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た言い返した。
「御前にとって都合の悪いものを排除するだけの」
「御前達は誤ったのだ」
「また勝手な理屈だな」
今言ったのは大介だった。
「自分を絶対だという」
「そうよね」
マリアも忌々しげな顔になっていた。
「何様だっていうのかしら、あれは」
「神とは思っていないというが」
大介はそれについて辛辣に述べた。
「しかし言っていることはだ」
「同じよね」
「そうだ、同じだ」
まさにそうだというのだった。
「傲慢な神だ。それ以外の何者でもない」
「結局はそういうことなのね」
「進化の方向を誤ったのだ」
その傲慢な神の言葉はさらに続く。
「その行く末を監査する必要はない」
「へっ、言ってくれるぜ」
「そうね」
今度言ったのは甲児とさやかだった。
「手前の勝手な理屈ばかりな」
「自分しかないのね」
「これまでそんな奴は何度も見てきたけれどな」
「全く変わらないのね」
「所詮そうした存在ということだ」
「そうね」
鉄也とジュンも言う。
「その程度ということだ」
「それなら」
「倒す」
「ええ、それだけね」
彼等は簡単だが確実な答えを出したのだった。
そしてひかるも。言った。
「それなら私も」
「答えは出てるだわさ」
「そうでやんすね、ボス」
「こんな奴には答えは一つしかないよ」
ボス、ヌケ、ムチャもわかっていた。
「ぶん殴ってやるだわさ」
「宇宙は手前だけのものではないでやんすよ」
「それがわかっていないなんて何様なんだよ」
「古きものは塗り潰され」
まだ言うのだった。それは。
「新しき世界と生命が監査者たる我によって誕生するのだ」
「けれど」
だがここで。アルフィミィが言った。
「私は見たくなりましたの」
「えっ!?」
「どういうことだ!?」
クスハとブリットが驚いた声をあげた。
「今の言葉は」
「どういう意味だ!?」
「キョウスケが」
彼を見ての言葉だった。
「気になりますの」
「俺がか」
「そうですの」
まさにその通りだというのだ。
「貴方が」
「そうか」
「けれど」
不意にアルフィミィの言葉の色が変わってきた。
「この気持ちは」
「どうした?」
「本当に私のものなのかわからない」
不安げな言葉だった。
「そこまでは」
「けれどよ」
その彼女にエクセレンが優しく言ってきた。
「貴女は選んだのに」
「ええ。けれど」
その不安定な言葉はまだ続いていた。
「この気持ちも塗り潰されてしまうんですの」
「それはわからないわ」
「わからないのですの」
「でも」
また言うエクセレンだった。
「自分で確かめる為に」
「私自身で」
「貴女は戦うことを選んだんでしょう?」
「そうですの」
それは間違いなかった。

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