第百六十七話 彼方への扉
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」
「どういう意味ですの?」
「そのままの意味よ」
エクセレンも彼女に言ってきた。
「貴女自身の言葉かということよ」
「私は」
アルフィミィはそれでもという感じで言葉を返した。
「究極の進化を」
「それが御前なら止めておくべきだ」
「!?何故ですの!?」
「それだけ究極を求めたいのならだ」
「私を基にするのは間違っているってことよ」
エクセレンの言葉に今悲しいものが宿った。
「もう一人の私・・・・・・」
「!?」
「ということはあいつは」
「中尉の」
「そうよ」
皆にも答えるエクセレンだった。
「あの娘は私のね」
「そうだったのか」
「そういえば何か」
「似てる。っていうか」
「そっくり」
彼等も何となく感じてはいたのだ。
「何故御前が俺にこだわるのか」
「それも考えたらね」
「何となく想像はついていた」
キョウスケはまた彼女に告げた。
「御前が『創られた』目的を考えればだ」
「私がですのね」
「御前という存在を放っておくことはできん」
「その考えが」
まだ言うアルフィミィだった。
「結局はこの宇宙を乱していることに」
「それか」
「そうですの。気付いては頂けませんの?」
「理解できないか」
しかしキョウスケは彼女に告げるのだった。
「だろうな」
「どういうことですの?」
「御前にはやはりわからないことだ」
「一体どういうことですの?」
「究極の進化なんてね」
彼のかわりにエクセレンが告げる。悲しみを含んだ声で。
「何の意味もないのよ」
「意味がない・・・・・・ですの?」
「そうよ。そもそもね」
そして言うのだった。
「自然の流れに反した作為的な進化なんて」
「何にもなりはしない」
キョウスケも続く。
「そんなものはな」
「うう・・・・・・」
「それに」
エクセレンはアルフィミィにさらに言葉を続く。
「貴女達はそもそも」
「私達は」
「見守る為の存在だった筈よ」
「けれどですの」
またしても言い返してきたのだった。
「流れは乱されてしまいましたの」
「俺達によってか」
「そうですの」
この返答は変わらなかった。
「人間によって」
「だからか」
キョウスケは彼女の今の言葉にも返した。
「乱した原因を抹消するというのか」
「それだけではありせんの」
アルフィミィの言葉は続く。
「私達は」
「その続きはだ」
遂に彼女の言葉を遮ったアルフィミィだった。
「俺達を倒してからにしろ」
「!キョウスケ・・・・・・」
「宇宙を乱す存在がだ」
キョウスケは驚いた彼女にさらに告げた。
「俺達か御前達なのか」
「私達にはわからないわ。けれどね」
エクセレンも言うのだった。
「黙って滅ぼされるつもりはね」
「毛頭ない。そ
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