第百六十七話 彼方への扉
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もの様に敵を薙ぎ倒す彼等だった。それによってシャドウミラーの数は半減した。しかしここで。
「!?」
「どうした、曹長」
「レーダーに反応です」
ベンが大尉に告げたのだった。
「敵です、これは」
「シャドウミラーの援軍か?」
「いえ、アインストです」
こう彼に告げるのだった。
「アインストも来ました」
「くっ、こんな時にか」
大尉はそれを聞いて思わず歯噛みした。
「折角戦いが一段落ついた時にか」
「おい、あれ!」
「え、ええ!」
アラドとゼオラがそのアインストの軍を見て言う。
「あのでかいのは何だ!?」
「あれは一体」
「そうか、あれか」
だがキョウスケはそれを見て冷静に言うだけだった。
「奴が女王蜂か」
「女王蜂!?だったら」
「あれがアインスト達の」
「くっ!」
「つうっ!」
ここでリュウセイとアヤが呻きだした。
「この念、間違いない」
「あ、ああ」
「そうね。これは」
今のレビの言葉にリュウセイとアヤも言う。
「中尉を操っていた」
「そうだな、あれだ」
「あの念ね」
「ウウウゥゥゥ・・・・・・」
「!?真龍虎王」
「どうしたんだ!」
「ウオオオオオォォォ・・・・・・!」
真龍虎王も呻きだした。そうしてその力を極限まで出してきたのだった。
「間違いない」
「ええ、これは」
ブリットとクスハはそれぞれ言う。
「この気配は」
「中尉、大丈夫ですか!?」
「か、かなりそうじゃないわ」
エクセレンは頭を抱えていた。
「この感じは」
「落ち着け、エクセレン」
キョウスケがここで彼に告げる。
「御前はもう大丈夫な筈だ」
「そ、そうね」
キョウスケのその言葉に頷くエクセレンだった。
「だから。私は」
「エクセレン、やはり貴女は」
アルフィミィもいた。
「もう一人の」
「お嬢ちゃん・・・・・・」
「やはり出て来ていたか」
「そうですの」
アルフィミィも彼等に応える。
「このペルゼインが私を護ってくれますの」
「ペルゼイン」
その機体の名前にすぐに反応したのはキョウスケだった。
「それが御前の機体の名前か」
「ここにいると貴方を感じますの」
「何っ!?」
「それはエクセレンが」
「!やっぱり」
エクセレンも今の言葉で気付いたのだった。
「あの娘は」
「切り札を出したようだな」
キョウスケは再び彼女に告げた。
「御前達の真意、今日こそ教えてもらうぞ」
「私達の望みは」
ここで彼女が言った。
「静寂なる宇宙」
「静寂なる宇宙!?」
「そうですの」
それだというのである。
「けれどこの宇宙は大きく歪んでしまいましたの」
「歪んでいる!?」
「この宇宙が」
「そうですの」
そして言うのだった。
「貴方達という『人間』の
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