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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百六十六話 荒ぶる剣
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良くやって下さい」
「応援してますから、俺達」
「いや、そう言ってもらえると」
そしてパトリックは相変わらずだった。
「俺も余計に頑張らないとって思えるしな」
「私の何処がいいのだ」
何故かこんなことを言いはじめるカティだった。
「性格はきつければ可愛げもない。しかも愛想も何もないのだぞ」
「いえ、奇麗ですよ」
しかしパトリックはこう彼女に言う。
「大佐は充分に奇麗ですよ。それにですね」
「それに。何だ?」
「凄く可愛いですよ」
不意打ちであった。
「もうね。恥ずかしがり屋で純情なところが特に」
「ばっ・・・・・・」
今の言葉に顔を真っ赤にさせるカティだった。
「馬鹿を言え、私はだな」
「確かに大佐の性格って結構」
「可愛いよな」
「確かに」
一同もそれに気付いていた。
「普段はクールだけれどいざってなると」
「それに案外家庭的だし」
「お料理もお裁縫もできるし」
「女性の嗜みだ」
そういうことにしようとするカティだった。
「それに軍人はだ。いざという時にはそういうことができないとだ」
「大佐の手料理御馳走してくれるんならですね」
またしても調子に乗っている男がいた。
「俺全力を出しますから」
「そうだな。そこまで言うのならだ」
「はい」
「次の戦いで三十機撃墜するのだな」
こう彼に言うのだった。
「そうすれば私が何か作ってやらんわけでもない」
「たった三十機でいいんですか」
そして当然の如くそれに乗るパトリックだった。
「じゃあやっちゃいますね」
「三十機だぞ」
怪訝な顔で彼にそれを確認した。
「本当に軽くできることでは」
「いや、恋の天使の力を得たら」
すっかりその気になっている。
「百万の援軍を得た様なものですから」
「そういえば今までの戦いじゃ」
「百機二百機撃墜ってのざらだったし」
「それもあり?」
カティが迂闊であった。
「だよね、大佐ってまた」
「わざとかな、今の」
「パトリックさんに御馳走する為に」
「勝手にしろ」
遂に逃げたカティだった。
「三十機だ、とにかくだ」
「わかりました。じゃあ」
「そうすれば考えないわけでもない」
にこやかに笑って敬礼するパトリックから顔を背けての言葉である。
「その時はだ」
「やっぱりこれは」
「フラグ立ったよな」
「そうよね」
誰にでもわかることであった。
「これは間違いなく」
「確定」
「見事なまでに」
「うう、しまった・・・・・・」
言ってしまったものはもう返らない。カティは今この言葉を思い知った。
「何ということだ」
「まあとにかくだ」
ここでブライトが彼女に助け舟を出した。
「フィンランドだ。行くぞ」
「はい、それじゃあ」
「今からですね」
「そろそろシャ
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