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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百六十六話 荒ぶる剣
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を心置きなく堪能した。そしてその次の日。二日酔いとトレーニングとサウナで収めた彼等の下に届いた報告は。
「フィンランド!?」
「今度はそこですか」
「そうだ」
カティが皆に告げる。
「そこになる」
「大佐の生まれ故郷ですね」
「そこにですか」
「世界は違うがな」
こう言いはしても反応したのは確かだった。
「そこになる」
「わかりました。それじゃあ」
「すぐにフィンランドに行きましょう」
「それで大佐」
パトリックがカティに問うた。
「敵は何なんですか?今度は」
「二つ出て来ている」
「二つですか」
「ゲストとシャドウミラーだ」
彼等だというのである。
「それぞれ南北から来ている」
「わかりました。じゃあ」
それを聞いてすぐに微笑になったパトリックであった。
「すぐに奴等を叩き潰しに行きますか」
「随分と簡単に言うものだな」
そのパトリックに対してきつい目を向けるカティだった。
「それ程余裕だというのか?」
「いえね、世界は違いましてもね」
ここでいつもの調子で言葉を返してきた。
「いとしの大佐の祖国を守れるんですから。光栄でして」
「馬鹿を言え」
今度は言葉まできついものだった。
「そんなことを言ってもだ。何にもならないのだぞ」
「いえいえ、なりますよ」
しかしパトリックの態度は変わらない。
「ちゃんとね。大佐が喜んでくれますから」
「まだそんなことを言えるのか」
「ええ、何度でも」
「では先に貴官に行ってもらおうか」
いい加減頭にきたのかこんなことを言い出すカティだった。
「偵察にだ。いいか」
「わかりました」
すぐに敬礼で変えるパトリックだった。
「それでは今からだ」
「本気なのはわかった」
「あれっ、どういうことですか?」
「今のはなしだ。気にするな」
「偵察のことですか」
「そうだ、それだ」
まさにそのことだというのである。
「取り消す。忘れてくれ」
「わかりました。それじゃあ」
ここでまた調子に乗って言うパトリックだった。
「大佐を守る為にこの命、喜んで捧げましょう」
「いつも思うが何故そこまで馬鹿なのだ?」
こう口では言いはするカティだった。
「全く。どうなっているのだ」
「けれど大佐も」
「まんざらじゃないわよね」
「どう見てもな」
ところが皆もうわかっていた。
「無視すればいいのに」
「わざわざ自分から言って」
「可愛いところあるじゃない」
「違う、それは違うぞ」
ムキになって周りの言葉を打ち消しにかかった。
「私はだ。そもそもだ」
「はいはい、わかってますよ」
「大佐の本心は」
「うう、何故こうなった」
今度はやり場のない怒りを見せるのだった。
「私はだ。そもそもだ」
「はいはい、ですから」
「仲
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