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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百六十六話 荒ぶる剣
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何時になく激しい気迫だった。
「いいな、行くよ!」
「ええ、じゃあ!」
こうして彼等も敵軍に斬り込む。シャドウミラーの軍はロンド=ベルのこの攻撃を受けて忽ちのうちに総崩れになってしまった。
「くっ、ここでもか」
「案ずるな」
ヴォータンはここでもレモンに告げてきた。
「その必要はない」
「ここでも強気なのだな」
「俺は俺の戦いをする」
そしてこう言ったのであった。
「それだけだ」
「どういうことだ、それは」
「あの男を倒す」
こう言うのである。
「何としてもな」
「そうか、そうするのか」
「だからだ。行くぞ」
言いながらであった。構えた。
そのうえで正面にいるゼンガーを見据えた。そうしてであった。
「ゼンガー=ゾンボルトよ!」
「貴様か」
「そうだ、我だ」
彼に対して告げた。
「このヴォータン=ユミルが貴様を倒す!」
ロンド=ベルの攻撃が荒れ狂う中での言葉だった。
「いいな、ここでだ!」
「よかろう!」
そしてゼンガーもそれを受けた。
「ならば来るのだ!」
「参る!」
双方ここで剣を構えた。
そうしてであった。同時に前に出た。
「我が名はゼンガー=ゾンボルト」
「我が名はヴォータン=ユミル」
それぞれ名乗る。
「悪を断つ剣なり!」
「メイガスのい剣なり!」
一気に前に出た。そうしてであった。
「雲耀の太刀!」
ゼンガーが技の名を叫んだ。
「その身でしかと受け止めよ!」
「我の渾身の技」
そしてヴォータンも技を繰り出す。
「これを受けるのだ」
その技は。
「伸びよ!斬艦刀!」
「むうっ!」
「薙ぎ払え!星ごと奴を!」
「ここで斬る!」
今二人が激突した。
「うおおおおおおおおおおおおっ!!」
「はああああああああああああっ!!」
双方の剣が激突した。その時だった。
凄まじい衝撃が辺りを覆った。光で何もかも見えなくなった。
「!?」
「少佐!」
「ヴォータン!」
双方の軍がそれを見た。
どちらが勝ったのか、誰にもわからなかった。しかしやがて光が消えそこにいたのは。
ゼンガーだった。彼はスレードスクミルと背中合わせになっていた。そしてヴォータンは。
「そうか」
「そうだ」
ゼンガーはその彼に告げた。
「言った筈だ、斬れぬものはないと」
「そうだな」
そしてヴォータンも今それを認めたのだった。
「その通りだ」
「眠れ」
また彼に告げた。
「安らかにだ」
「わかった」
ヴォータンも今は彼の言葉に頷いた。
「そうさせてもらおう」
「最後に言っておこう」
ゼンガーはまた彼に告げた。
「聞くのだ」
「何だ?」
「貴様もまた戦士だった」
こう彼に告げるのだった。
「それは言っておこう」
「俺は戦士だったのか」

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