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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百六十六話 荒ぶる剣
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「だからだ。驚くことではないぞ」
「いや、驚くぞ」
今突っ込みを入れたのはエイジだった。
「最初におっさんを見て悪役だって思ったからな」
「だよね」
彼の今の言葉に斗牙が頷く。グラヴィオンも前線に殴り込んでいる。
「どう見てもね」
「けれど実際はな」
「違ったから」
「いや、これがよ」
「最初は凄かったんだよ」
「それこそな」
しかしここでケーンとタップ、ライトが彼等に言うのだった。
「もう大暴れでな」
「敵に回して怖いの何のって」
「世紀末の世界だったな」
「まあそれでもな」
今度は柿崎が言ってきた。
「グラドスの連中よりはましだったな」
「あんな連中と一緒にしないでもらいたいな」
グン=ジェムは彼にあからさまに不快な言葉で返した。
「わしはあそこまで外道ではなかったぞ」
「まあそれはそうですけれどね」
「あの連中はまさに外道だ」
グン=ジェムも彼等は忌み嫌っているのだった。
「ああした連中は許さん」
「俺達はまだ会ったことはないが」
「やばいんだな」
ジュリイと謙作が彼に問うた。
「話に聞いていると」
「ガルラ帝国とかと同じか」
「考えようよってはもっと腐った奴等だ」
シンは怒りを露わにさせていた。
「あの連中だけは許せねえんだよ」
「出会ったら殺した方がいいわ」
ルナマリアの言葉にも殺気がこもっている。
「あいつ等だけはね」
「わかった、その時はな」
「遠慮なくやらせてもらう」
こう応えるジュリイと謙作だった。
「その時はな」
「グラドスか」
「そうした奴もこっちの世界にいるんだな」
闘志也の言葉も忌々しげなものであった。
「何処にでもな」
「それは否定できない」
ハイネが答えた。
「どうしてもいる。そうした奴はだ」
「わかった。じゃあ出会ったらな」
「奴等のマシンは頭にコクピットがある」
ミゲルの言葉は実に率直なものであった。
「わかるな、これで」
「わかった、それじゃあな」
闘志也は頷いてだった。すぐに目の前の敵に向かう。
そしてその敵も叩き潰す。戦いは続いていた。
しかし戦いは次第にロンド=ベルに有利になってきていた。シャドウミラーが陣を組み替えている間にゲストの最後の防衛ラインまで突破していたのだ。
「司令、このままでは」
「最後のラインも」
「わかっている」
ロフは冷静に彼等の言葉に応えた。
「最早だ。勝敗は決した」
「それではここは」
「やはり」
「そうだ。撤退だ」
彼は言った。
「いいな、撤退だ」
「はい、それでは」
「これで」
「橋頭堡を築けなかったのは残念だ」
その戦略目標を果たせなかったことをである。
「だが、それでもここに残っていればだ」
「はい、より多くの損害を出してしまいます」

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