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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百六十六話 荒ぶる剣
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だ」
「嬉しいわ」
それを聞いたラミアの顔が微笑んだ。
「そう言ってくれたら」
「嬉しいと思うことはない」
ここでもアクセルは表情を変えない。
「事実だからな」
「私は人間なのね」
「ではそれ以外の何だというのだ?」
「機械」
今度は一言だった。
「そうされてきたけれど」
「最初はそうだとしても今は違う」
「今はなのね」
「人間以外の何者でもない」
そう言っていくのである。
「それが御前であり俺だ」
「それじゃあ人間として」
「どうなるかは御前次第だ」
ラミアに告げるのはそういうことであった。
「いいな、御前次第だ」
「そうなのね」
ラミアはまた彼の言葉を聞いて述べた。
「全ては私次第」
「少佐になりたいか」
「ええ」
こう問われるとすぐに頷くことができた。
「そうね。なりたいわ」
「では目指すことだな」
「それで貴方はどうするの?」
「俺か」
「ええ。貴方はどうするのかしら」
今度はラミアがアクセルに問うのだった。
「貴方は一体」
「俺はまだ考えている」
カクテルが入っているグラスを片手にしての言葉だった。
「これからどうするかはな」
「そうなのね。考えているのね」
「その通りだ」
また言うアクセルだった。
「これからどうするかは。だが」
「だが?」
「アーチボルトにはならん」
彼には、というのである。
「ああはなるまいとは思っている」
「ならそうするといい」
ラミアは微笑んで今の彼の言葉に応えた。
「貴方がそう思うのなら」
「そう言ってくれるのだな」
「何度でも言うわ」
ラミアの言葉は続く。
「貴方がそう思っている限りは」
「ではそうさせてもらおう」
アクセルも言った。
「これからはな」
「ええ。そういうことね」
二人で言い合いながら飲んでいく。今彼等は人間としてそれぞれを確かめ合い感じていた。戦いの中で次第にわかってきていたのだ。
その頃であった。キールのレストランでいつもの顔触れが集まり。賑やかに馬鹿騒ぎをしていた。
「まだ俺を河童と言うか!」
「言うわよ銀河童!」
アスカがイザークに言っていた。
「それ以外の何だってのよ!」
「許さん!」
流石に怒るイザークだった。
「今日という今日はだ!」
「どうするっていうのよ!」
「酔い潰す!」
こんなことを言い出してきた。
「この黒ビールにかけてだ!」
「言ったわね。ここはドイツよ」
アスカは不敵な笑みで今のイザークの言葉に応えた。
「それがどういう意味かわかるわよね」
「貴様の祖国だな」
「そうよ。まず地の利があるわ」
「んっ!?そういうものか?」
「違うんじゃないの?」
光と海は今のアスカの言葉に首を捻った。
「お酒のことには」
「地の利はちょっとね
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