暁 〜小説投稿サイト〜
赤髪の刀使い
経験は大事ですよね
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「ユウちゃんはホームはどこ?」

俺を抱えたサチが聞いてくる。

というかなぜ俺はサチに抱えられてる!?

「可愛いから!」

…読心術でも身に着けているのでしょうかねー
なんで俺の言いたいことが分かったのだろうか。

「で、ホームはどこ?」

「8層」

まぁ隠すことでもないから普通に答える。
今俺たちは8層で暮らしている。
この層なら俺たちの中で一番レベルが低いリズでも安全マージンは十分すぎるほど稼いでいるし
なんといってもこの層のレストランのチーズケーキがうまい。
3人で何度も食べに行ってる。
あの味の再現はちょっとどころの努力ではできないだろう。

「あそこかぁー
チーズケーキがおいしいよね!」

おぉう結構穴場だと思ってたんだが、知ってる人がいたか。

「ねぇいつか一緒に食べに行きましょ!」

「いいですよ」

俺とサチはフレンドの登録をする。


そういや男衆は何をしてるんだろうな。

「「「眼福。眼福」」」

こっちを見ながら両手を合わせ拝んでいるのが三名。

「サチも女の子だったらすぐに話せるのか」

なにやら優しく見守るのが一名。

「…」

そっぽを向いているのが一名。


なんというか皆、個性的だな。





「そういえばユウちゃんって何レベルなんだ?」

キリトが聞いてくる。
隠していることでもないし正直に答えると皆に驚かれた。

「攻略組と遜色ないじゃないか!」

「でもボス戦に参加したことは一層以来ありませんよ。
あそこはほとんど固定の人たちで集まってて、入りにくいですから」

固定のギルドとソロプレイヤーでほぼ独立したコミュニティーになってるからな。
最近攻略組に参入したクラインが率いる《風林火山》は参入組としてはうまく入って行った感じだ。

一層のときに一緒にパーティを組んだアスナもずっと攻略組で《攻略の鬼》とまで言われている。
アルゴに聞いた話だとギルド《血盟騎士団》にはいった今でもソロでダンジョンに潜っているという話だ。

「ふーん。
じゃぁうちのギルドに入ってみないか?」

勧誘か…

「やめておきます。
ソロの方が気が楽なので」

休みたいときに休む。
最近は刀を作りたいがためにダンジョンに潜りっぱなしだったが、マッピング以外ではほとんど俺は狩らない。
ほとんどリズと一緒に露店で武器を売ったり屋台を出して自分の料理スキルで作ったものを売ったりしてのんびり暮らしている。
なぜレベルが攻略組まであがっているか…それは…まぁいっか。

「そうか、いやいいんだ」

ケイタが普通に落ち込んでいるが俺はギルドに入るつもりはない。







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