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終わらぬ悪夢
第0話:プロローグ

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ある夢を見た
それはいつも通りの日常で楽しそうに笑う僕
その隣で僕と同じく楽しそうに笑う彼女
いつもと何も変わらない下校中の景色だった

しかし、そんな日常は簡単に壊れる

突如地面に現れた大きな黒い穴
底が見えない程に深い
その穴に落ちて行く彼女

腕を伸ばし、彼女の手をとろうと思い切り伸ばした僕の手は無様に空をきる

「ゆかぁぁぁぁ!!!!」
彼女の名前を叫ぶ


自分の叫び声で目が覚めた
アニメかよ!!と心の中で自分に突っ込みをいれる

服が汗でビショビショだ
ゆか...........本名は月島(つきしま)結花(ゆか)
それが僕の彼女の名前だ
彼女は成績優秀、容姿端麗、スポーツは少し苦手だが、クラス...........いや、学校中の男子の憧れの的だ
もちろん、それは僕も例外ではなかった
そんな彼女がどうして僕なんかの彼女なのかは..........正直僕にもわからない

告白してきたのは彼女の方だった
あの時はまさしく天にも舞う気持ちだったよ、うん

おっと、少し話がずれたね
まずは自己紹介からしようか
僕の名前は海籐(かいどう)翔(しょう)
特筆することは特にない様なごく一般的な男子高校生だ

「自分の叫び声で目が覚めるって...........」
ふと時計を見ると、午前2時を差している

明日も学校だ、寝よう寝よう





ーーーあの時の夢は、これから始まる"終わらぬ悪夢"の前兆だったのかもしれない
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