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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第二十二話    『外伝3 夜の一族とシホ、真実を語る時(後編)』
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そして同時に奴等はもう部下の数と言うアドバンテージを失っているという事を鑑みてシホの方をもう一度向くと気持ちは同じらしく小さく頷いた。

(私が先に行きます。囮をしますので後腐れなくお願いします。恭也兄さん)
(了解。だけど無茶はダメだぞ?)
(はい。わかっています)

そしてシホは堂々と部屋の中心にあるテーブルの上に躍り出た。
組織の奴等は全員動揺したようだがすぐに拳銃を取り出して、

「てめぇ、なにもんだ!?」
「あなた達が散々と化け物と言っていた張本人ですが、なにか?」

シホはまだ子供だと言うのに艶やかに、そして妖艶にクスクスと笑い、

「さて…っと。それじゃ手早くお縄についてもらいますね?」

夫婦剣を構えた。
組織の奴等は一斉にシホに向けて拳銃を発砲したがそれはシホにはまるで見えているかのように…―――実際軌道は見えているわけだけど―――…避けるか剣で切り裂く行動をした。
そしてシホに意識がいっている隙をついて恭也は飛針を全員の手に放ち拳銃を落とさせた後、小太刀を抜き全員に『徹』を喰らわせ、シホも干将・莫耶の柄で浸透勁を行い数分もかからずに全員を地べたに落とした。
だがボスと思われる人物の意識だけは刈り取らなかった。

「て、めぇら…!」
「あら、まだ喋れたのね。それじゃまだ余裕がある内に言わせてもらうわ。私の友人や家族に手を出そうとするものは誰であろうと容赦はしないわ…!」
「俺もその意見には同感だな。その腐った根性、伝手の刑務所の中でせいぜい治すことだな。治ればだが、な…」

そうしてその後にシホは再度そいつを催眠状態にしてこいつらを動かしていた奴等の情報をすべて聞き出した。
後に、士郎や美由希も含めた総動員でそこに乗り込むことになるのだが、それは今語られるべき話ではない。


◆◇―――――――――◇◆


そして月村邸に帰還した二人はそれぞれの部屋に向かった。
当然恭也は忍のいる部屋へ。
そしてシホはすずかの部屋へと…。


すずかの部屋の前まで来るとファリンが、

「すずかお嬢様の事、お願いしますね。シホちゃん」
「はい。大丈夫です。任せてください」

それでファリンは笑顔になってその場を離れていった。
シホはそんなファリンを見送った後、すずかの部屋の扉をノックした。
だけど返事はなかったのでシホは一言「すずか、入るわよ?」と断って部屋の中に入った。
中はカーテンがすべてかけられ、電気もついていない。
そんな中、すずかはベッドの上で膝を抱えていた。

「すずか…」
「シホちゃん…ダメだよ。聞いたでしょ? 私は普通の人と違って血を吸う化け物なんだよ?」
「そんな悲しいことを言わないで…すずかは化け物なんかではないわ」
「みんな、そうい
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