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茨の王冠を抱く偽りの王
20.約束
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んだ」

集が手を握ろうとする。だが、颯太はまた払う。
握ろうする。払う。

集が颯太の手を両手で握る。
颯太は手を握られると急に泣き出し、集はそれを包み込むように抱きしめる。

「.......ゴメン.......この手......ゴメン....シュウ」

「颯太のせいじゃないよ」

「......オレ......お前が怖くて......こんな自分が嫌で.....辛かった」

「僕も同じだよ」

「頼む、シュウ......友達でいてくれ......いてくれよ」

「颯太.......友達だ......僕らは一生.....友達だ」

俺たちを乗せたヘリは船を飛び立った。
大切な仲間との別れ......いや、約束をして.......







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