Mission 3 交差する赤と青
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「無理はするな。こういうときくらい男の俺を頼れ」
「しかたありませんわね。少々負担を掛けますわよ」
セシリアを抱くように右手で固定するとそのまま飛びあがりガレージを目指す。
「…………あなたはどうしてわたくしにここまでしてくれるんですの?わたくしはあんなにあなたを罵倒したんですのよ?」
「ん? あぁ、それは俺が英雄だから、だ」
ニコッとオルコットに微笑みかける。
シエルはレジスタンスの皆の気分が落ち込んでいるときにはいつもニコニコして励ましていた。
戦闘に敗北した時は誰しも気分が落ち込むものだ。
なら少しは俺も励ましたっていいだろう。
「で、でも!」
「いいんだ。もう少し俺を信頼してくれ。どうしても信頼できないなら、お前が認めてくれるようになるまで強くなる。俺は……男だからな」
「!!」
「まぁ、そういうことだ。とりあえずはガレージに戻ったらホーキとホンネに謝ってもらうぞ?」
「は、はい! ゼロさん」
「ん。もうすぐ着くぞ。少し衝撃に耐えてくれよ?」
また、ひとりの少女が恋をした。
まぁ、勿論その思い人はそんなこと知る由も無いのだが。
いつか、彼にも恋心が芽生える時が来るのだろうか?
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