Mission 3 交差する赤と青
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奔流がゼロへと向かうが彼はそれを体を少し左にひねりロールしながら全弾避ける。
並みの戦闘経験ではなさそうですわね。なら……
少し間を開けてからまた五連続で引き金を引く。
「どうしましたの? 避けてばかりの弱虫のような闘い方じゃわたくしには勝てませんわよ」
五発撃ちきると間を開けてまた放つという行動を初めのを含め五回続けた所でさらに大きく間を開ける。
これで掛かってくれればいいのですが。
「ふんっ!!」
ロールをやめスラスターをフル稼働しこちらに向かってくる。
掛かりましたわ!!
「はぁぁぁ!!!」
勢いよくセシリアを斬ろうとした彼を四本の光が狙撃する。
背に二発、腹部か胸部に二発ずつ、打ち込んだ。
ブルー・ティアーズの最も重要なBT兵器『ブルー・ティアーズ』
「遠隔操作射撃!?」
「ふふふっ。まんまとかかるなんておバカさんですのね」
即座に距離を取るゼロ。手についているシールドが緑色の残像を残す。
だがそのすきを仮にも代表候補生の彼女が見逃すわけがない。
無防備な彼の腹部めがけて彼女の主兵装である巨大な狙撃銃の弾丸を撃ち込む。
だが、弾丸は予想外にも彼女自身に跳ね返ってくる。
「反射!?」
跳ね返ってきた自身の弾丸に対し同じ弾丸を撃ち込み相殺する。
突然のことだったので銃を持ち直すと目の前に赤い翼が見えた。
Side --- <ゼロ>
「っ!!」
短い気合いと共に後ろにリコイルロッドを振り抜く。
ゴッと確かな手ごたえを感じる。
そのままリコイルロッドの反動をスラスターで加速しグルンと一回転する。
視界が高速で移動し、視界の下端に青い装甲が入る。それを思い切り蹴りつける。
「きゃあ!!」
悲鳴を上げてオルコットが吹き飛ぶ。
だが、奴の機体は遠距離型、ここで攻撃のチャンスを逃すほど俺もお人よしじゃない。
どんどん地面が近づくオルコットの機体めがけてリコイルチェーンを放つ。
かろうじて射程範囲内だったようでギリギリ右手をとらえる。
ぐっと引き寄せ、それに俺自身もブーストし近づく。
キィン……キィン……
甲高い音が頭の中を響き渡る。
オルコットが近づいてくる。
キィン…キィン…
再度、頭の中を響き渡る音。
計四回しっかり鳴った。必殺の一撃の準備は整った。
オルコットとの距離がほぼゼロになった時右手の武装をリコイルロッドに変える。
そして彼女の脇腹にバスターショットの銃口を当てそのまま放つ。
「(零距離バスター、フルチャージ!!)」
ズドン! と鈍い音がし、左手が大きく後ろへノックバックする。
先ほどより速いスピードで地面へと激突するオルコッ
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