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IS クロス Zero 〜赤き英雄の英雄伝〜
Mission 3  交差する赤と青
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打ったら急に倒れた? 脳震盪かな? ってそれはいいの! いやいやよくないけど!」

「お、落ち着け。俺も落ちつく」

「落ち着いてるよっ! とりあえず離れるの〜!」

 俺とホ−キの間に割って入るホンネ。どこにそんなにムキになる要素があるんだろうか。
エルピスも俺とシエルが話していると割って入ってきたが、あれか『嫉妬』か?
それは無いだろう。多分ホンネの俺への認識は保護対象の様な物だと思う。

「じゃあ、私はしののんを保健室に届けるから、ぜろっちは後から三人分のご飯持ってきてね〜」

「あ、あぁ、了解した」

 人の返事も聞かずに出て行ってしまった。
問答無用という事か。
 とりあえず、食堂に行って三人分貰おう。今日はホーキも見ていないし『はんばーぐ』というのを食べてみたい。和食というのは疲れる。最初こそ箸の使い方をマスターしてやると息を巻いていたが今ではもういい。
 フォークやスプーンを使う方が楽だ。もう今日は疲れたんだ。


 大体このような事を繰り返して、ISについて学び、剣技も鍛錬を怠らなかった。
 剣技に偏らせすぎたおかげでリコイルロッドやゼロナックルを使っていたときに学んだ体術は多少精度が落ちたが。


 そしてもう決闘の日だ。時の流れは速いな。
負ける訳にはいかない。


---場所移動&時間経過  クラス代表決定戦会場第三アリーナガレージ---

「アンリエット、これがお前の専用機だ」

 チフユが指を指す先にあったのは灰色をしたISだった。
初めて見たものよりも背に装備されているスラスターは大きく、フットパーツも大きい。

「今は待機状態になっている。ほら、のってみろ。後ろに背を預ける感じだ」

「了解した」

 チフユに言われた通りに背を預ける。
初めて触った時ののようにISが激しく発光し出す。
徐々に自分の腕や足、頭が何かに包まれていく。
 光がやむと目の前には少々驚いた様な顔をしたチフユと愕然とした表情のヤマダ、ホンネ、ホーキが居た。

「まさか、形態移行までしちゃうなんて」

「いや、これは形態移行というよりも突然変異という方が正しいだろう」

「? 鏡か何かないか?」

「お前の後ろに巨大な鏡がある。振り向け」

 チフユが的確な指示をくれた。
振り向くとそこには先ほどのスラスターを鋭く鋭角に変化させたような物が四機背についており、フットパーツとアームパーツは2/3くらいにシャープになっているISが見えた。
そして、中心には見慣れた『レプリロイドだったころの俺の姿をした自分』が見える。
全体的に赤を基調としたカラーリングになっている。俺のアーマーパーツに合わせて変化したのか?
いつかの『フォームチェンジ』を思い出すな。

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