第百六十四話 混戦
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第百六十四話 混戦
アクセルが戻ったロンド=ベルは次の日にはまた出撃することになった。
「今度はポーランドかよ」
「グダニスクよ」
そこだと甲児に教えるシモーヌだった。
「知ってるわよね」
「前はダンチヒっていったっけ」
こう返す甲児だった。
「確かな」
「そうよ。まあ歴史的には色々ある街ね」
「ポーランドね」
リューネはポーランドと聞いて少し懐かしいような微妙なような顔になっていた。
「そういえばあたしのルーツはそこにあるんだよね」
「そうだったな。君はポーランド系アメリカ人だったな」
「ああ、そうなんだよ」
こうヤンロンにも返す。
「親父が元々そこの生まれでね」
「そして移住してか」
「そういうこと。まあアメリカだからね」
アメリカは移民の国である。それはリューネも同じだというのである。
「って言っても実際のところポーランドのことは知らないんだけれどね」
「そういえば行くのはじめてだよな」
マサキが言った。
「通り過ぎたことはあったか?」
「それ位ですかね」
デメクサも言う。
「ポーランドは」
「ふむ、行っていない国も結構あるのだな」
ジノはそれを聞いてこう述べた。
「地上においても」
「そうだな。ラ=ギアスでもラングランやシュテドニアス、それにバごニアでは戦ったが」
ファングもジノに続く。
「それでも地域としては限られている」
「けれど自分と広い気がしたな」
トッドはそのラ=ギアスでの二度の戦いを思い出しながら述べた。
「色々個性的なおっさんもいるしな」
「そりゃわいのことか」
ロドニーがすぐに反応してきた。
「その個性的なおっさんっていうのは」
「自分で言うのもどうかと思うけれど」
こう突っ込みを入れたのはマーベットだった。
「自覚はあるのね」
「うっ、しまった」
「閣下、言葉には気をつけて下さい」
横からエリスが出て注意する。
「さもないと」
「わかっとるわ。今のは失敗やった」
自分でもそれを認めるロドニーだった。
「まあそれでもや。ラ=ギアスでも地上でも戦う場所は結構決まってるってことやな」
「そうだな。ポーランドにはあまり大きな軍事基地はない」
「連邦軍の基地はドイツに集中しているからな」
アレンとフェイがこう話す。
「精々そのグダニスク位だ」
「それを考えれば戦場にならないのも当然だな」
「それで今度は何が出て来たんだ?」
「ゲストみたいだね」
ガラリアが彼等だと告げた。
「何か南からうじゃうじゃと来てるみたいだよ」
「そうか、ゲストか」
「今度は連中なのね」
ニーとキーンは彼等と聞いて目を決っしさせた。
「今度も先に街に入りたいな」
「そうよね。街を渡したくないから」
「それではです」
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