第百六十一話 己の信じるものの為に
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りだ。しかし」
ここで話を変えてきた。
「エクセレン中尉が復帰してから敵の動きはないな」
「そうですね」
「それは確かに」
皆もその言葉に頷いた。
「もう一週間経ちますけれど」
「何の動きも」
「そろそろじゃねえのか?」
エイジがここでこう言った。
「こっちの世界も結構敵が尽きねえみたいだしよ」
「ああ、その通りさ」
その彼に言ってきたのは勝平だった。
「毎度毎度派手に出て来るもんだからな」
「そうだな。一週間」
「そろそろね」
宇宙太と恵子も言う。
「出て来るな」
「もうすぐにでも」
「言ってる側から来たぞ」
一太郎がここで彼等に告げてきた。
「敵だ」
「来た!?」
「アインストが!?」
「いや、シャドウミラーだ」
彼等だというのだった。
「シャドウミラーがベルリンに出て来た」
「ベルリンに」
「あそこにですか」
「それに」
しかもであった。
「バルト海にインスペクターも出て来た」
「えっ、インスペクターも?」
「連中もなの」
それを聞いてまた驚く彼等であった。
「それじゃあ今度は」
「三つ巴の」
「派手でいいじゃねえかよ」
エイジはそれを聞いて楽しそうに笑うだけだった。
「つまりどいつもこいつも叩き潰せばいいんだな」
「答えとしてはそうだ」
まさにそうだと答えるサンドマンだった。
「この世界ではかなりの数の勢力がせめぎ合っている」
「ですからここは」
「そうするのですね」
「そうだ。ここは双方を叩く」
サンドマンはまた言った。
「両方だ」
「よし、それじゃあ」
「シャドウミラーもインスペクターも」
「全軍ベルリンへだ」
今言ったのはグローバルだった。
「いいな、それではだ」
「はい、それじゃあ」
「いざっ!」
こうして全軍でベルリンに向かう彼等だった。ベルリンに着くと東にはシャドウミラーの大軍がいて北にはインスペクターの軍勢が展開していた。
「ロンド=ベルか」
「出て来たのか」
まずはシャドウミラーの軍にいるアクセルとレモンが言った。
「予想はしていたが」
「来たのね」
「ラミア、貴女は」
エキドナもいた。彼女はラミアを見ていた。
「私達とも」
「戦うわ」
ラミアもまた彼等を見ていた。
「私は今ここで」
「ラミア、気にするな」
キョウスケが彼女に声をかけてきた。
「心に何かあればそれで敗れる」
「わかっている」
毅然とした声で答えるラミアだった。
「それはもう」
「それならいい」
キョウスケが言うのはこれだけだった。
「それならだ」
「全軍まずはこのまま迎え撃つ」
グローバルは指示を出した。
「おそらく両軍はこのまま来る」
「そうですね、このまま」
「ベルリンに向かって」
「そこで双方共衝突する
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