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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百六十話 キョウスケとエクセレン
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じたけれど」
「あの女の念か?」
「ええ、それよ」
それだとアポロに答えるのだった。
「思念が徐々に強まってきているわ」
「そうだな」
シリウスも妹の言葉に頷く。
「あれは確かにな」
「エクセレンさん」
つぐみがエクセレンに問う。
「アインストのストーンサークルは一体」
「多分だけれど」
こう前置きしてから答えるエクセレンだった。
「あれは多分扉の一つよ」
「扉の?」
「そうよ。アインストがいる世界と私達の世界をつなげるね」
「そうした扉なんですか」
「あれは」
「けれどそれは不完全で」
エクセレンは言うのだった。
「何時でも開けるわけじゃない」
「つまり」
「あの宇宙にあるゲートと同じ?」
皆エクセレンの言葉からそう考えた。しかしここでミシェルが言った。
「しかしな」
「どうしたんですか?」
「アインストは個々で転移機能を持っているぞ」
ルカに応える形での言葉だった。
「けれどどうして扉が必要なんだ?」
「それは私もわからないの」
エクセレンにもだった。
「けれど多分」
「別の目的の為に?」
「だとすると」
「何かよね」
エクセレンも首を傾げてしまっていた。
「やっぱり」
「それでその目的は?」
「一体」
「奴等が言うはじまりの地」
キョウスケがここで言った。
「地球とそこで生きる俺達人類を滅ぼすことか?」
「それだけですか?」
ジュンがそれに意義を述べてきた。
「何かそれだけじゃないんじゃ」
「おそらくな」
キョウスケもそれは察していた。
「地球と人類を攻め滅ぼすことが最終目的なら」
「もっと簡単に来るわね」
麗花が述べた。
「まずね」
「そうだな。攻めるだけでいい」
グレンは彼女の今の言葉に頷いた。
「それだけでな」
「しかしだ」
キョウスケはさらに言った。
「奴等は俺達や地球圏の情勢を探ってもいる」
「普通ただ攻め滅ぼすだけなら」
今言ったのはミヅキだった。
「そこまではしないわね」
「ただ潰すだけだからね」
ルナも言う。
「ある程度調べて後は全力でね」
「何かの準備をしている」
また言うキョウスケだった。
「どうやらな。そして」
「そして?」
「今度は」
「自分達にとって必要なものが揃うのを待っているように思える」
こうも言うのだった。
「何かな」
「必要なものというと」
「それは」
「何かね」
誰もが首を傾げてしまった。
「アインスト、何を考えているのか」
「何もかもが全く」
「わからない・・・・・・」
全ては謎だった。誰もが彼等の真意をわかりかねていた。

第百六十話完

2009・10・24
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