第百五十九話 白騎士の心
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ィスに問うた。
「食べたいの?」
「やっぱりね」
やはりそうだというのだった。
「できたらだけれど」
「じゃあ誰かに頼んでみる?」
ラリアーがこう提案してきた。
「部隊の誰かに作ってもらう?」
「誰か作ってくれるの?」
「そういう人も多いよ」
ロンド=ベルに人材は事欠かなかった。
「だからね。どうかな」
「そう。だったら」
それを聞いてティスも言った。
「御願いしようかしら」
「それじゃあラクスさんか?」
「ユリカさんでもいいんじゃないの?」
ラウルとフィオナはわざとこの二人の名前を出した。
「あの二人に頼んでみるか」
「そうよね」
「冗談言わないでよ」
ティスはその二人の名前を聞いてすぐに言い返した。
「あの人達の料理なんて」
「何だよ、美味いのにな」
「究極だよ、究極」
「最高だ」
しかしオルガ、クロト、シャニの三人はこう言うのだった。
「あの人達の料理食ったら力出るんだよ」
「あの刺激がいいのに」
「御前にはわからないのか」
「っていうかあんた達どういう身体の構造してんのよ」
思わずその三人に言うティスだった。
「前から思ってたけれど」
「おい、俺は普通だぜ」
「僕だってそうだよ」
「正常だ」
しかし三人にはその自覚は全くなかった。
「その俺達を捕まえてそんなこと言うのかよ」
「ちょっとあんまりじゃないかな」
「少し不快だ」
「不快ならそれでいいわよ」
だからといってそれでどうも思わないティスだった。
「まあとにかく誰がに御願いしてみようかしら」
「それがいいよ」
また彼女に言うラリアーだった。
「食べたいとね」
「そうさせてもらうわ。それにしても」
ここまで話して話題を変えてきたティスだった。
「あれね」
「今度は何だ」
フォルカが彼女に問うてきた。
「何かあったのか」
「いやさ、今度の戦いであの連中との戦いの終わるのかなって思ってね」
それでだというのだった。
「そう思うとね。やっとって思ってね」
「少なくとも終わらせたいわね」
「そうですね」
ゼオラは桜華の言葉に頷いていた。
「これでアインストはね」
「完全に」
「その場所がスコットランドか」
クォヴレーが呟いた。
「そしてその存在意義もわかるか」
「それですけれど」
クスハがここで皆に話す。
「気配が宇宙怪獣にも似ています」
「宇宙怪獣!?」
「あの連中にE!?」
「はい、そうです」
まさにそれだというのだった。
「そしてこれは」
「気のせいじゃない」
ブリットも言った。
「これはどうやら」
「宇宙怪獣に似ている?」
「どういうことかしら」
それを聞いていぶかしむ顔になった一動だった。
「宇宙怪獣とは全然ちがうのに」
「それが似ているなんて
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