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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百五十八話 純粋なる存在
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が思い出しながら述べた。
「雰囲気は何処か」
「似ている!?」
「それも!?」
「同じだった」
そのニュータイプの鋭い感覚での言葉だった。
「そしてプレッシャーも」
「まさか」
「そんな」
「私はそこまでは感じなかったけれど」
フォウはこう言って顔を曇らせた。
「カミーユは感じたのね」
「俺の気のせいかも知れないが」
「いや、気のせいじゃない」
ここでアムロが出て来た。
「俺も同じものを感じた」
「中佐も」
「それじゃあやっぱり」
「あの二人は同じだ」
アムロは断言さえしたのだった。
「何もかもが同じだ」
「そうですね。確かに」
カミーユはアムロの言葉で己の感じたものが正しいとはっきりと認識したのだった。
「あの二人は」
「それにだけれど」
ロザミアも口を開いてきた。
「より純粋な存在って」
「それだ」
キョウスケがそこを指摘した。
「それは一体何だ?」
「わからない。しかしだ」
「しかし?」
「中佐、それで一体」
「あの言い方はだ」
その純粋な存在という言葉についてであった。
「まるであの状態が彼女にとって自然であるかの様だな」
「言われてみれば」
「確かに」
皆ここでそう感じたのだった。
「何故かわからないけれど」
「どうしてなのかしら」
「これはだ」
ギリアムが述べてきた。
「俺の推測だが」
「はい」
「それで?」
皆は今度はギリアムの話を聞くのだった。その彼の言葉は。
「中尉は過去に」
「過去に?」
「それもアインストが我々の前に現われる以前にだ」
話はまずはそこまで遡って話されるのだった。
「彼等と接触していたかも知れない」
「むっ」
ギリアムの今の言葉を聞いたキョウスケの眉がピクリと動いたのだった。
(若しやあの事故と)
「それでですけれど」
リィナが怪訝な顔でそのギリアムに党。
「少尉を助けることは」
「できないとは思わない」
これもギリアムの推測だが周りを安心させはした。
「ただしだ」
「ただし!?」
「そこには何が」
「彼女がヴァイスリッターの様に変貌を遂げる前ならばだ」
その前だというのだ。
「彼女とアインストを物理的に引き離すことができればだ」
「その時は」
「出来るっていうんですね」
「あるいはな」
やはり言葉には確証がない。推測しかなかった。
「何分今アインストについてはっきりしていることは少ない」
「だからですか」
「はっきりとはですか」
「そうだ。そしてあえて言うがだ」
ギリアムの言葉は続く。
「今までと同じ様なやり方で彼女を助けられるかどうかというとだ」
「それはわからないと」
「そういうことですね」
「そうだ。その通りだ」
まさにそうだというのであった。
「とてもな」
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