第百五十八話 純粋なる存在
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もいいニャ」
「焦ったら負けニャ」
「俺の性に合わねえな」
しかし二人の主はこう言うのであった。
「そんなのはよ」
「あんたは出たら駄目よ」
しかしセニアはマサキに突っ込みを入れてきた。
「絶対にね」
「絶対にかよ」
「そうよ、絶対によ」
こう言うのである。
「わかったわね」
「わかったも何もよ。偵察に行かないと駄目じゃねえかよ」
「もうその人達出してるし」
それはもうやっているというのである。
「もうかよ」
「出てるわよ」
また言うセニアだった。
「とっくにね」
「一体誰が出てるの?それで」
ミオがセニアに対して問う。
「何か皆いるけれど」
「勇君達よ」
彼等だというのである。
「今ナデシコと一緒に出てるわよ」
「そう、あの人達なの」
話を聞いて納得した顔になるミオだった。
「それじゃあ今はお昼寝していていいのね」
「あの、ミオさん」
そのミオに対してプレシアが突っ込みを入れる。
「確か昨日は夜の九時から朝の九時まで寝てませんでした?」
「いつもそうよ」
平然と答えるミオだった。
「寝る時はね」
「あの、それでお昼寝ですか!?」
つまりまだ寝るのかということである。
「一体一日にどれだけ」
「人間寝ないといいネタも思い浮かばないのよ」
「ネタかよ」
そのミオに突っ込みを入れるマサキだった。
「御前の関心はまずそれかよ」
「その通りっ」
胸を張って応えるミオだった。
「この私のギャグは睡眠によって支えられているのよ」
「勝手に言ってろ」
思わず減らず口になっていた。
「手前はよ」
「何度でも言ってあげましょう」
「相変わらずへこたれないわね」
セニアもそんなミオにある意味感心していた。
「本当にね」
「その通り。ミオちゃんは何があってもへこたれないのよ」
「それはいいけれど」
プレシアは呆れる顔で横目でミオを見ながら言う。
「まだお昼寝できるなんて」
「じゃあお休み」
何とその場でソファーに寝転がったのだった。
「後は宜しく」
「宜しくじゃねえっ」
今度はマサキが突っ込みを入れた。
「ったくこんな時に緊張感がねえ」
「はっきり言えば緊張しても仕方ないわよ」
セニアはマサキに対しても言った。
「それはね」
「仕方ねえのかよ」
「だってあれじゃない」
セニアは彼にまた言うのだった。
「敵はまだいないのよ」
「ああ」
「その時から緊張しても何の意味もないわよ」
だからだというのであった。
「少なくとも今はね」
「要は戦う時にかよ」
「そういうこと」
彼女の言いたいことはそういうことだった。
「敵が出てから緊張すればそれでいいのよ」
「じゃあ今は落ち着けってことかよ」
「これでも飲むんだな」
ユウキがここで出して
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