第百五十五話 ダークブレイン
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とをそのまま言った。
「これだと」
「それに何か時間も」
「あれっ!?」
ここで皆あらたなことに気付いたのだった。
「俺達が出たその時間じゃないか」
「そのままじゃない」
「そうか。向こうの世界での時間はこちらの世界には関係ないんだな」
アムロはここでわかったのだった。
「それでか」
「そうだな」
ブライトがアムロのその言葉に頷いて応えた。
「デュミナスとの戦いも修羅界での戦いも」
「全てはこの世界では時間としてはないことになるんだな」
「不思議な話だな、思えば」
それをわかった微笑んだブライトだった。
「あれだけの戦いを経てもな」
「しかし戦ったのは事実だ」
アムロはそれは確かだと言い切った。
「俺達が三つの世界で戦ってきたことはな」
「そうだな。さて、こちらの世界ではだ」
ブライトはラー=カイラムの艦橋に座ったままだった。
「敵は相変わらずの様だな」
「艦長」
「連邦軍司令部から連絡です」
早速トーレスとサエグサから声がかかってきた。
「ミスマル司令からです」
「出られますか?」
「懐かしい人だな」
その名前を聞いてついつい笑ってしまったブライトだった。
「思えばな」
「ははは、そうですね」
「何か久し振りに御会いしますね」
二人もそれは同じなのだった。
「それでも御元気でしょうね」
「こっちの世界じゃ時間は経っていませんから」
「そうだな。では通信を開いてくれ」
「はい」
「それじゃあ」
こうしてモニターが開かれる。すると早速その厳しい顔で出て来たのであった。
「ブライト艦長よ」
「はい」
「君達に頼みたいことがある」
まずはこう言ってきたのであった。
「いいか」
「何でしょうか」
「またアインストが動き出してきたのだ」
こう言うのである。
「イギリスに出て来た」
「イギリスにですか」
「すぐに行ってもらえるか」
「わかりました」
返答はもう決まっていた。言われればそこに向かう、それだけであった。
「それでは今から」
「頼んだぞ。ところでだ」
「はい」
「何か。戦艦が増えているようだが」
彼はすぐにそれに気付いたのであった。
「それは気のせいか」
「話が長くなりますが」
ブライトはミスマルの今の言葉にまずはこう前置きをした。
「それでも宜しいでしょうか」
「ふむ。長くなるのか」
「かなり」
こうも告げた。
「それで宜しければ」
「そうだな。話は後でいい」
ミスマルは少し考えてから答えた。
「イギリスに向かう途中で聞くことにしよう」
「そうですか」
「すぐに行ってもらいたい」
そしてまた言うのであった。
「アインスト達はストーンサークルに展開している」
「ストーンサークルにですか」
「そこから君達に向かって来
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