第百五十三話 明かされた謎
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「それも御前達によって」
「最後は僕から言わせてもらうよ」
あえて神の先手を打ってみせた万丈だった。
「そしてイノベイター達もね」
「所詮は人形であった」
「だがそれを倒すとはな」
「何処までも我等の邪魔をする」
「君達は僕達に計画を阻まれてきている」
その事実を彼女達に突きつけてみせるのであった。
「そして今回もね」
「今もだと」
「まだ言うというのか」
「その戯言を」
「残念だけれど戯言じゃない」
万丈は自信に満ちた笑みと共に言ってみせた。
「君達の計画は失敗する。そして」
「そして?」
「滅びるのは君達だ」
堂々とした言葉であった。これ以上はない程に。
「今それを言わせてもらうよ。君達は滅びる」
「くっ、ならばだ」
「滅ぼしてみせることだ」
「その我等を」
「言われずともそうさせてもらおう」
今度はロジャーが言ってきた。
「それが私の果たすべき責務なのだからな」
「俺達もだ!」
「やらせてもらうわよ」
「今ここで!」
ゴウ達もここで叫んだ。
「ゲッターの力!」
「見せてあげるわ!」
「真ドラゴンがいなくとも!」
こう言ったその時だった。何と街の空が裂けた。暗雲であったそこから今巨大な禍々しいまでに異様な形のマシンが姿を現わしたのであった。
「何っ!?」
「あれは」
「ゲッターか!?いや違う」
あちらの世界の面々はその姿を見てまずは否定した。
「大き過ぎる。それに」
「あの異様な形は」
「化け物か?」
「いえ、違います」
しかし彼等の言葉はテッサによって否定された。
「あれこそが真ドラゴンです」
「真ドラゴン!?あの」
「四年前のこの世界での戦いで人類が勝利を収めた切り札になったっていう」
「あれがなのか」
「そうです」
まさにそれだと。テッサは答えた。
「まさかそれがここで出て来るとは」
「久し振りに見るな」
「そうね」
メリッサは宗介のその言葉に対して返した。
「確かにこんなところで出て来るとは思わなかったけれど」
「神ですね」
今言ったのは八雲だった。
「どうやら僕達に味方をしている神もいるようです」
「確かあのドラゴンは」
キムは降臨するその巨大な真ドラゴンを見ながら述べた。
「あの戦いで時空の中に消えた筈」
「俺達ごとな」
「けれど私達はこの世界に出て」
「そして今ここにいる」
ゴウ達も言う。彼等にしろまだ信じてはいなかった。自分達の前に再びその異形かつ究極の力が降臨したということを。まだ信じられなかった。
「俺達が戻って来れたのも」
「まさか」
「神が」
「そういう神様もいるってことかな」
万丈はここでは少し気楽に考えて述べた。
「つまりはね」
「色々な神様がいるのか?」
勝平はそれを聞いて述べた。
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