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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百五十二話 捨てられた人形
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かったな」
「所詮。まがい物でしかなかったってことだね」
「神でも何でもなく」
それぞれ言う三人であった。撃墜してもそこには何の感慨も見せてはいなかった。
「じゃあ刹那よ」
「あとはその男だけだけれど」
「すぐに終わるな」
「安心しろ。造作もないことだ」
彼もまた既にそのリボンズを超克してしまっているのであった。最早目の前にいる彼を見てさえもいない、そうした状況であった。
「来い」
「神に来いと命じるのか」
「御前は神ではない」
それだけであった。
「人形だ。それだけだ」
「ならその人形に倒されるんだね」
今の彼の精一杯の虚勢であった。しかし虚勢は虚勢でしかない。
ビームサーベルを抜き刹那に向かう。だがその巨大なサーベルを上から下に一閃させるだけで全てが決してしまったのであった。
「馬鹿な、僕がそんな・・・・・・」
こう言って炎の中に消えて終わりであった。実に呆気無いものであった。
イノベイター達は消えた。しかしロンド=ベルの面々はここで彼等と対峙するのであった。
「また話を聞きたいんだけれどね」
「何だ」
赤いマシンから万丈に対して応える。
「君達の名前は何ていうのかな」
「そうですな。御名前をまだ聞いておりません」
ギャリソンもそのことについて言う。
「それは何というのでしょうか」
「私はアヴィ=ルー」
まず名乗ったのはその赤いマシンの女だった。
「このアヴィエスレルムに乗っている」
「ジェイ=レン」
今度は白いマシンからであった。これも女だった。
「ジェイクラップスだ」
「そして私はヴァル=ア」
最後の一人もまた女であった。
「ヴァルディスキューズがこれだ」
「ふん、名前とマシンもわかったよ」
万丈はそこまで聞いて述べた。
「まあさしづめ火と岩と水かな」
そのうえでそれぞれの能力を言ってみせたのであった。
「そういうところかな。君達は」
「如何にも」
「その通りだ」
「わかったのだな」
「けれどまだよくわからないのはね」
万丈はその言葉を続けてみせる。
「君達のその目的だけれど」
「我等のか」
アヴィが万丈に対して言う。
「目的というのか」
「この世界の支配者だっていうけれど」
万丈はそれはもうわかっていた。他の面々もそれは同じである。
「けれどさ。何故世界を滅ぼすのかね」
「世界は常に作り変えられる」
「それがこの世界の宿命だ」
「この世界のね」
彼等の話を聞いてまた述べる万丈だった。
「この世界は天使達に滅ぼされるって話だったと思うけれど」
「そうだったな」
シリウスがここで呟いた。
「天使達が一万二千年ごとにこの世界を滅ぼすということだった筈だ」
「天使達は我等が作りしもの」
「この世界の破滅の為に」
「そうだっていうのか
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