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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百五十二話 捨てられた人形
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こう言い残して前線から離脱するセルゲイだった。しかし彼もアンドレイもその父子の絆を確かに見て感じ合ったのであった。はっきりと。
ロックオン、アレルヤ、ティエリアはヒリング、ブリング、デヴァインと戦っていた。イノベイター達は三人の攻撃に押されていた。
「くっ、何故だ」
「何故私達が」
「押されている!?」
「御前等はもうな」
ロックオンは冷静に彼等を追い詰めながら言うのだった。
「何てことはない。俺達にとっちゃな」
「何てことはないだと!?」
「侮辱する!?私達を」
「許さないわよ!」
「許すも許さないも関係ないよ」
今度はアレルヤが彼等に告げた。
「僕達はこの戦いを終わらせる為に君達を倒す」
「それだけのことだ」
ティエリアも言う。
「今の僕達にとってはな」
「くっ・・・・・・」
「それだけだっていうの」
「神に対して」
「神は確かにいる」
ロックオンはそれは認めた。
「しかしな」
「しかし?」
「それは御前等じゃない」
これが彼の言葉だった。
「君達はただ自分が神だと思っているだけに過ぎない」
アレルヤも彼等に対しては突き放していた。
「それだけなんだ。君達は」
「言わせておけば・・・・・・」
「許さないわよ、髪を愚弄して」
「愚弄でも何でもないさ。これが事実なんだ」
「そう、事実だ」
ティエリアもまたイノベイターではなかった。人であった。
「君達はそれが最後までわからなかったようだね」
「最後・・・・・・」
「まさかここで私達を」
「そう、倒す」
その全ての攻撃をイノベイターに集中させてきた。
「ここで」
「ふむ」
「どうやら彼等は」
「これで終わりかな」
「そうね」
ここで突如として三人の声が聞こえてきたのであった。
「所詮は人形」
「それなら」
「もう捨てましょう」
「捨てる!?」
その言葉に敏感に反応したのはリボンズだった。
「捨てる?一体誰をだい?」
「この声は」
刹那は声そのものに対して反応を見せていた。
「一体誰の声だ」
「わからない。けれど」
沙慈も首を傾げるばかりだった。
「聞いたことのない声だよ。これって」
「我等は神」
「この世を治める者」
「アル=イー=クイス」
こう三人の声が言ってきたのだった。
「それが我等の名前」
「あの方より世界を任された」
「それが我等」
「アル=イー=クイスだって?」
リボンズはその名前を聞いてもただ冷笑を浮かべるだけだった。
「何だい、その組織は」
「組織ではない」
「我等神の名」
「これこそが」
まだこう言う声達であった。
「そしてだ」
「イノベイター達よ」
「リボンズ=アルマークよ」
今度は彼等に対して告げた言葉であった。
「御前達の運命の終わりだ」
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