第百五十一話 命の華
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第百五十一話 命の華
「それでよ」
「どうなったんだ?」
ロンド=ベルの面々は第二のメメントメリに向かう中である話をしていた。
「ルイスは大丈夫なの?」
「安定しているのかしら」
「ああ、今は大丈夫だ」
ティエリアが皆に述べていた。
「沙慈が側にいてくれているおかげで何とか」
「そうか、それならな」
「いいわ」
皆それを聞いてまずはほっと胸を撫で下ろしたのだった。
「落ち着いているのならな」
「それでよかったわ」
「彼女は仇を取ったんだ」
ここで言ったのはアレルヤだった。
「御両親と皆と。そして」
「そして?」
「彼女自身のね」
こう言うのだった。
「仇を取ったんだよ」
「自分自身の仇も取ったのね」
「ああ、左手の」
「そしてその壊れてしまった心の」
それもだというのだった。
「全ての仇を取ったんだ」
「そう。自分自身で彼女を倒して」
「それでか」
「ネーナ=トリニティは非道だった」
ここで言ったのはまたティエリアだった。
「その報いを受けたんだ」
「他ならぬルイスの手で」
「それがあの末路なのね」
「因果応報ってやつだな」
今度はロックオンが口を開いてきた。
「悪事の報いは必ず受けるってわけだ」
「そうね。確かに」
「その通りだな」
皆そのことは過去の戦いで無数に思い至ることがあった。だからこそ今ここで心から頷くことができたのである。根拠があるからこそだ。
「そして今度は」
「自称神様を」
「討とう」
「是非な」
彼等はそれぞれまた向かうのだった。
「メメントメリはそれで」
「あとどの位かしら」
「三時間だ」
シナプスが一同に告げてきた。
「あと三時間で到着する」
「そうですか、三時間ですか」
「近いですね」
「総員戦闘配置について下さい」
ジャクリーンの放送も入った。
「何時敵が出て来てもおかしくはないです:
「だよな。あと三時間」
「何時来てもね」
「じゃあ着くか」
「ええ」
こうして総員戦闘配置についた。何時でも出撃できる態勢になった。そうしてそのうえで何時でも出撃できるようになった。それから二時間半後だった。
「レーダーに反応!」
「敵です!」
ジャクリーンと八雲が叫んだ。
「正面及び左右にです」
「上下にもいます」
「数およそ百万」
「それだけいます」
「百万か」
アスランはその数をまずは冷静に聞いた。
「相変わらず無人機ばかりだといいんだけれどな」
「もうあの三兄弟は倒れたがな」
「ええ、確かに」
ディアッカとニコルがここで話す。
「それがかなり大きいな」
「友人パイロットが減ったということは」
「クローンでもいれば話が別だがな」
イザークはふとこうも思ったのだっ
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