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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百五十一話 命の華
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「僕はかつてもう一人の僕に苦しめられていた」
アレルヤは自分達の方に向かって来るアリーを見ながら呟いていた。
「けれどもうそれは克服した。そしてもう一人の僕の力は」
「何に使うってんだ!?」
「世界を守る為に、世界の人達を守る為に使う」
こう誓っての言葉だった。
「もう一人の僕の力、マリーの為にも!」
「えっ、アレルヤ貴方は」
今のアレルヤの言葉を聞いて驚きを隠せないソーマだった。
「私のことをそこまで」
「貴方は倒す!」
言いながらアリーに向かうのだった。
「今ここで!」
「僕もだ」
ティエリアのセラヴィーは今その重厚な鎧を外した。
「僕は人として生きる為に」
「イノベイターではないんだな」
「僕は人だ」
あくまでこう言うのだった。
「イノベイターなぞ小さな殻に過ぎない。そんなものは今こうしてだ!」
「来るっていうのかよ」
「やらせてもらう!」
言いながら攻撃を放った。
「これからの人類の未来の為にも!」
「俺は今まで兄貴はよく知らなかった」
ロックオンもまた言うのだった。
「けれどな。今よくわかったぜ」
「兄貴には散々やらせたんだがな」
「そして弟の俺が手前を倒す!」
完全にロックオンした。今まさに。
「戦いの権化の手前をな!」
「やるよロックオン、ティエリア!」
「戦いを終わらせる為に!」
三人の攻撃が今重なった。そして遂にそれぞれの攻撃でアリーを撃ったのだった。
「ぐっ・・・・・・」
「やったな」
「うん」
「これで遂に」
「くそっ、俺がやられるっていうのかよ」
アリーはあちこちがショートしだしたコクピットの中で呻いていた。
「この俺がここで」
「言った筈だ。俺達は戦いを終わらせるってな」
「そしてその闘いの権化である君は」
「ここで倒れる運命だった。それだけだ」
「へっ、話は聞いてやったぜ」
アリー自身も致命傷を受けている。しかしそれでも彼は言うのだった。
「しかしな」
「しかし?」
「戦いは終わらねえぜ」
口の端を歪ませての言葉であった。
「絶対にな。何があってもなくならねえぜ」
「戦いはか」
「俺みたいな奴がごまんといる限りはな」
こう三人のマイスター達に対して述べるのだった。
「絶対にならねえ。安心しろ」
「確かに今すぐにはなくならない」
その彼に対してティエリアが告げる。
「だが」
「だが?」
「少しずつ減らしていくことはできる」
こう言うのだった。
「確実にな」
「そうだね、ティエリアの言う通りだ」
アレルヤは今の彼の言葉に頷きそのうえで述べた。
「必ずそれはなるんだ。僕達が目指している限りは」
「それについても予言しておいてやるぜ」
断末魔の中での言葉は続く。
「俺みたいな奴も消え去ることはねえ」
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