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IS《インフィニット・ストラトス》〜星を見ぬ者〜
第十五話『IS学園』
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くぞ。お前は篠ノ之 束とはどういった関係だ?」


まさかこの場所でその名を聞く事になるとは。スウェンはそう思い口を開く。


「俺は篠ノ之 束の興味の対象……といったところです」

「ほう、それはまた珍しい。奴は身内意外にはあまり関心や興味は一切抱かないが……お前のISだけならとも無く、話を聞く限りお前自身にも随分と熱心なようだが。よく話題が出てくるよ」

「そうだったんですか。その口振りからするに、教師織斑は篠ノ之 束の事をよく知っておられるようで」

「……腐れ縁というヤツだ」

「?」




/※/





IS学園の廊下を、千冬の後に付いて行くスウェン。


(不思議なものだな、俺が学生になるとは)


歩きながら様々な事を考える。自分は学校と言える場所に行った事がない、自分が行ったのは兵士養成学校という名の地獄だ。一つのミスで身も裂けそうな程の罰を受ける。

スウェン自身もどれだけ傷を負ったのか、とても指で数え切れるものではないだろう。少なからず、あのような思いをするのは御免だ。この学園はそんなものが無いようにと切に願う。

先行している千冬が教室の前で止まる。室名札を見ると一年一組と書かれており、千冬はスウェンの方を向き


「ここがお前のクラスだ、呼ぶまでここ待機していろ」

「了解しました」


スウェンは相槌をうつと、千冬だけが教室に入っていく。すると


「「「キャアアアアアアアアア!!!!」」」

「!?」


大勢の女子の悲鳴……というより、歓声のようなものが聞こえた。中で何が起こっているんだ……とスウェンはやや中の状況に対して心配になってくる。


「そういえば……この学園の男は俺とその二人目だったな……」


自分の立場を再確認したスウェンは、制服のネクタイをきっちりと閉めなおす。


「カルバヤン、入って来い」


千冬の呼ぶ声にスウェンはドア開け、くぐる。教壇の上に立ち


「ドイツ代表候補生、スウェン・カル・バヤンだ。これからの学園生活、よろしく頼む」


軽く会釈をし前を見ると、珍しい物を見るような目で見られているスウェンは


(何だ……これは。別の意味で……堪えるな)


そう思った瞬間


「男子よ!! 二人目の男子!!」

「しかもしかも! 銀髪のイケメン!!」

「かっこいいー!!」


(二回目だが、何だ……これは……!? どう、反応すれば良いのだ……)


突然の女子生徒からの大音量の声に、流石のスウェンでもたじろいでしまった。


「毎度毎度……なんでこう騒がしいんだ。静かにしろ!」


千冬の一喝により、クラスは静
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