SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
お前を、倒す。
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ガキィン!!と音を立てて、剣げきがぶつかり合う。もはやそのスピードは目に負えないほどだ。しかし拮抗している。お互いの連撃数が、威力が、パラメーターを補正しているのだ。
お互いのHPは今までの激突で少しづつではあるが削れていっている。次に攻撃がパーフェクトヒットした方が勝ちだ。
そして勝ったのは……《神話剣》。連撃で勝る《アラブル・ランブ》は秋也の剣を吹き飛ばし、その体に痛撃な一撃を……叩き込まなかった。
《天叢雲剣》は数センチ手前で止まっていた。
「……お前を殺すのは、無理だよ。秋也」
清文が悲痛な声を出す。
「秋也。やめよう、こんな戦い……意味ないよ」
その声に……秋也は、耳を貸さなかった。
「兄さんの邪魔をするなら、お前も敵だ」
体術スキル《閃打》。圧倒的な威力補正で清文の体が後方のコハクのところまで吹っ飛ぶ。
「セモン!!」
「くはぁ!!」
「……消えろ。清文。……来いッ!!レノン!!」
秋也が高々とその名を呼ぶ。肩に止まった子龍が浮かび上がる。直後、赤い魔方陣が屹立し、そこから真紅のドラゴンが……《ザ・バーニングバーン・ドラゴン》としてのレノンが、姿を現す。
「さらばだ、清文」
レノンの爪がまがまがしい光を宿し、振り下ろされる。
しかし……それはガキィィン!!というすさまじい金属音を放ち、弾かれた。
抜き放たれた白銀の巨剣。背につられたもう一本の、赤い巨剣、そしてオレンジの髪を持つ少年。
《異常存在》シャノン。
「シャノン……お前」
「僕だけじゃないぜ清文。まだ、いる」
そしてシャノンは主が消えたことによって開いた第75層迷宮区ボス部屋の扉を見た。そして……そこから、行く筋もの光の矢が飛来した。
最初は、三本だった。しかしそれは、いきなり《分身》し、9本になった。そして、次々レノンにヒット。4段重ねのHPを削る。
「あはははは!!でっかい獲物は狙いやすいね!!」
そういって現れたのは、黄色っぽい騎士装束に、巨大な弓をもったショートヘァーの少女。
「……ケイロン」
「オレだけじゃないよ!まだまだ!!」
そして、彼らは現れた。
青い光芒を引きながら、レノンに人影が突進。そのままなんと40発に及ぶ連撃をたたきこみ、HPバーの一本目を空にさせてしまう。
《流星拳》最上位ソードスキル《メテオビート・フルバースト》を繰り出し終え、銀色の長髪をなびかせながら振り向いたのは……
「ゲイザーさん……」
今度はコハクがつぶやく。ゲイザーはうなずき返すと言った。
「遅くなってすまなかったな。何せシャノンが迎えに来るのが遅かったのだ……
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