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SAO−−鼠と鴉と撫子と
25,That is say it's・・・
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トされて突き出される。PoHはようやくこちらに向き直っただけで、体勢は整っていない。
捉えた。そう思った瞬間、俺はまたしても自分の目を疑った。

神速の突きに対して、Pohはゆっくりと短剣を添えたのだ。短剣で刃が逸れ、どれも体の外へと逃れていく。最後の切り払いは難なく振り下ろされた刃で迎撃され、俺は地面へと突っ伏した。

「Too bad」
頭上からの台詞にゾクリと背筋が凍った。今までとは全く気配。まるで、冬眠していた熊が目を覚ましたかのように。

「ック」
咄嗟に体を丸め、跳ね上がる様に《弦月》を放つ。奇襲のはずなのに、軽く頭をスウェーバックして躱されたが、そのままバク宙をして距離を取ろうとし――

――ゾクリ

「ァァアアア」
無意識に引き絞った腕が《ショットアウェイ》を発動させる。
衝撃波が出るほどの一撃の反動で、俺は文字通り後方へと吹き飛んだ。
おそらくあの一撃は当たりはしない。
だが、距離はとれた。一度立て直して、それから――

突き刺すような殺気を感じ、思考をやめると眼前にはそこにあるはずのない一筋の光。

「ックソ」
咄嗟に獲物のない左手で《閃打》を放ち、《シングルシュート》を迎撃した。
パリィには成功したものの、無理やりソードスキルを発動させたせいで、ふらふらと地面に着地した。

慌てて前方を見れば、勢いよく加速してくるPoHの右腕は青色のライトエフェクトを纏っていた。

前方に走りながら突き刺すのに特化したあの構えは一つしか無い。
現在判明している短剣スキルの中でも最も高いソードスキルの一つ《ラピッドバイト》
連撃に繋げられるメリットを持つ突進技だ。態勢が崩れている今では避けるのは無理。

防御も不利。

狙うなら、カウンター。《閃打》で弾いて、硬直の時間差を活かしてそのまま短剣スキルで仕留める。

奴のモーションに意識を集中させる。
ラピッドバイトの発動のため、肩がねじ込まれ腕が伸びようとしたその時、俺はソードスキルを発動させた。

スローモーションの様に間延びした時間。剣の通るその先へと俺の拳が繰り出される。
腕がゆったりと、伸びてゆく。タイミングは完璧。
神速の一撃は、そこで動きを止めた。

「――ぇ」
振り切った拳は空を切る。驚愕で次のソードスキルを出すタイミングを遅らせた俺の胸に、今度こそ青色の輝きを放った四連撃が深々と突き刺さった。

衝撃で後ろに飛びながらアイコンを確認すると、予想通りの麻痺アイコンが表示されていた。

仰向けに倒れながら、必死に体を動かしてポーチを探ろうとする俺の腕をPoHが無造作に蹴りあげた。
携える短剣には未だに青い炎を宿している。

俺は、改めて見た。
目の前に迫るポンチョの中の顔――そこには愉悦を感じ
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